らくらくスマートフォンを触ってみました

らくらくスマートフォンモバイルのルーターを使っていてそろそろ二年契約が終わるのに伴い、Xi(クロッシィ)対応の機種に変更するためドコモショップに行ってきました。その際、らくらくスマートフォンの実機を触らせてもらったので簡単なレポートを書きます。
らくらくスマートフォンは文字通り高齢者向け携帯電話らくらくホンのスマートフォン版ですが、らくらくホンは音声でのガイダンス機能があることから視覚障害者の方にも愛用者が多い携帯電話として知られています。

ただしらくらくスマートフォンはガラケータイプのらくらくホンと違い画面が平面なため、ボタンの凹凸を頼りに操作をすることができません。最近はタッチパネル形式のデバイスが増えてきましたが、当事者の方からは「普通のボタンみたいに押した感覚がないと不安で使いにくい」という声をよく耳にします。

「押した」感覚がある

らくらくスマートフォンではこの点についてある程度の配慮がされています。画面は平面なものの、画面を触れただけでは反応はなく、ある程度指に力を入れて押し込むことで初めて反応します。さらにその際にはバイブで振動もするため、思っていた以上に「押した」という感覚が指に伝わってきます。

また、iphoneに搭載されている読み上げ機能のVoiceOverと同じく、指で触れた部分をまず音声で読み上げてくれるため、指で画面を触りながら内容の把握が行えます。

機能的にはまだこれから。

良いと思った点は実は上の押した感覚があるということのみで、実際はまだ機能上の制限が多いと感じました。いくつか箇条書きにしてみます。iphoneとも比較してみます。

  • 音声で画面を読み上げるには通常のモードではなく、読み上げ専用の表示モードに切り替える必要がある。(iphoneでは通常の画面をそのまま読み上げられる)
  • 切り替わった画面の内容がどんなものか、項目がいくつあるかを読み上げてくれるが、丁寧すぎて慣れてくると聞くのが面倒くさく感じる。
  • 読み上げ可能な対象が少ない。全ての画面を読み上げないのはiphoneも同様だが、らくらくスマートフォンが読み上げるのは基本的なナビゲーション部分のみ。アプリ等については読み上げには対応していない。インターネットやGmailといったものも同様に読み上げない。
  • 声の種類などは変更できるが、iphoneのようなジェスチャーを使ってのショートカット的な操作機能はない。

以上のように、らくらくスマートフォンには読み上げの機能が対応していない部分が多々あります。機能的にはiphoneのVoiceOverと比較した場合かなり劣っている感じは否めません。

ただまだ発売されたばかりでもあり、これから機能的には充実してくると思います。しゃべってコンシェルの機能には対応しているようなので、音声での入力機能は使える場面があるかもしれません。機能的には視覚障害者の方より高齢者の方向けであれば良い面も多々あるかと思います。今後に期待ですね。

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