地域ICTセミナーにて視覚障害者のiPad活用法をお話しました

地域ICTセミナーの様子

写真:撮影者の大和田様より拝借

2012年11月1日、青森市のアウガにて開催された「ICTユビキタス・フェア2012inあおもり」の中の地域ICTセミナーにおいて、「視覚障害者のiPad活用法」と題して講演させていただきました。

20分という短い時間ということでだいぶ駆け足なしゃべりになりましたが、できるだけ分かりやすいよう、iPadでの音声読み上げの実演も交えながらお話させていただきました。聞いてくださった方々の反応はうかがい知れませんが、会場で久しぶりに再会した大学の後輩からは後で「分かりやすかったです」と言ってもらえたのでホッとしていました。

内容は今年取り組んできた視覚障害者向けiPad講習会の紹介からはじめ、音声読み上げ機能の紹介やその仕組み、ジェスチャーとSiri(シリ。音声入力システム)の紹介までを、要点を凝縮して紹介しました。

個人的には最後のまとめの部分が特に聞いて欲しい内容でもありました。例を上げると、iPadやiPhoneといったiOSの機器には標準で読み上げ機能がついている(無料である)ことや、全盲の方でもYoutubeの動画を見たり、写真のアプリに興味があるなど、健常者が一見想像しないような使い方やニーズがあること等です。

そして何よりこういった音声読み上げ機能や操作方法が認知されていないことで活用されなかったり障害者の方たちに届いていなかったりということが往々にしてあるということが現実としてあります。タブレット端末の読み上げが万能というわけではないですしもちろん課題も多いですが、iOSの機器は選択肢と可能性の幅を広げるという意味でとても重要なデバイスだと考えています。なので音声読み上げ機能があるということを広く知ってほしいですし、その使い方を教えられる人も増えて欲しいと思っています。

余談ですが、視覚障害者向けiPad講習会を12月に仙台で開催する方向で話が進んでいます。県外でもこの講習会をしたかったのでとても嬉しいですし、よりたくさんの方にこの講習会を行なっていければ良いなと思っています。また、単に講習会を繰り返していくだけではなくて、出てきた課題に対しても何かしらの解決策を考えたり、ちょっと広い視点でこれからの事を考えたりなどもしています。面白い試みも考えているので、進んだらまたご報告します。

まずは地域ICTセミナーにご来場いただき、講演を聞いてくださった皆様ありがとうございました。

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