視覚障害者向けiPad講習会の様子

日本盲導犬協会様で視覚障害者向けiPad講習会を実施しました

視覚障害者向けiPad講習会の様子

2012年12月5日、宮城県仙台市の日本盲導犬協会仙台訓練センター様にて、視覚障害者向けiPad講習会を開催しました。

今まで青森で開催してきたこの講習会としては初めての県外での実施ということで、ご依頼をいただけたこと自体とても嬉しく光栄でした。会自体もとても楽しくできたと思っています。

今までは一日一回(2時間程度)でしたが、今回は盲導犬協会仙台訓練センター様で実施されている、視覚障害短期リハビリテーションという生活訓練の研修の中で二コマの時間をいただき、最初の一コマは全盲の方々、もう一コマは弱視の方々を対象にそれぞれ3名ずつiPad講習会を実施させていただきました。仙台訓練センターの職員の方々にとても心強いサポートをして頂いたお陰で、マンツーマンで説明する場面でも参加者の皆さんにバランスよく説明をすることができたと思います。

弱視の方々向けでは、説明を進めていく中で皆さんの興味が画面拡大に向いているようだったので、音声読み上げの説明を少なめにしてズーム機能等を重点的にご紹介するなどしました。他にもSiriを使った音声入力や外付けキーボード、iPad miniなど手持ちのデバイスを触ってもらったりそれぞれのメリットなどをご説明しました。

今回ご質問が多かったのは、PCとiPadの違いやそれぞれを修得することのメリットなどでした。生活訓練の研修ではパソコンの講習もあり、ここで視覚障害者向けパソコンの使い方を教わり始めた方々も多かったためだと思います。それぞれの様子を伺いながら私なりの助言をさせていただきました。

講習会が終わった後、少しの時間でしたがセンターの中を職員の方に案内していただきました。点字だけでなく足の感覚で部屋や階が分かるような工夫や音声案内など、あちらこちらに芽の見えにくい方々への配慮がされていてとても勉強になりました。大きな盲導犬が机の下で寝てるのを不意に見つけた時は驚きましたが(笑)。

業者と間違われることについて

ちなみに以前もありましたが、講習会を受講された方々は私のことをiPadの営業に来た人だと思われていたようです。福祉展でたまたま地元新聞に私の写真が出ていた時も、業者と説明付けられていました(特に取材を受けたわけではないので記者の方の推測で付けられたのだと思いますが)。基本的にこの視覚障害者向けiPad講習会はボランティアで実施しているのですが、特別な誤解がなければ個人的にはある意味どうでも良いかなと思っています。ただiPadに標準で備わっているVoiceOverやその他のアクセシビリティオプション機能についてはたくさんの方々に知ってほしい機能なので、それが広まれば形はどうあれ良いかなと思います。

実際iPadを販売されている電器店の方でもこれらの機能を知らないために、説明を聞きに来店した視覚障害者の方が説明を求めても「そういう機能はありません」と応えてしまうケースもあると聞いています。そういうのはやはり勿体無いと思います。

今は視覚障害者向けのiPad講習会ですが、四肢に障害のある方など、他の障害を抱える方々向けの講習会もできればと思っています。もし興味のある方がいらっしゃればお気軽にご連絡ください。

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