アクセシビリティとコンテンツのセミナーで講演させて頂きました

iPadのアクセシビリティ機能を説明する様子

2013年10月11日(金)、青森県むつ市で開催された「今だからこそ基本に立ち返り 『アクセシビリティとコンテンツについて考える』 小規模サイトから自治体サイトまで 」のセミナーにて講演させて頂きました。

当日は60名位の方にご参加いただきありがとうございました。なかなか忙しくてゆっくり当日を振り返る時間がないので恐縮ですが簡単に個人的な部分のみの感想を書きます(一緒に出演いただいた蝦名さん、阿部さんすいません)。

私のセッション「チャンスを広げる!タブレット・スマートフォンのアクセシビリティ事情」では、タブレットやスマートフォンについてOS別のアクセシビリティ対応状況を簡単に説明させていただいた後、iPadのアクセシビリティ機能を実演でいくつかご紹介しました。VoiceOver(音声読み上げ)やズーム機能などのほか、最近実装されたばかりのスイッチコントロール機能を使って、顔の動きだけでiPadを操作するというデモも行いました。デモは見た目に分かりやすかったようで、アンケートでは概ね良い評価を頂けたと思います。

神森さんと掛け合い中

私のセッション後はKDDIウェブコミュニケーションズの神森さんと、会場になったむつ市ホームページのアクセシビリティについていくつかご説明をさせて頂きました。参加者の中にはむつ市市役所の職員の皆さんも多くご来場いただいたので良い機会だったのですが、どこまで技術的な指摘をして良いか考えながらお話させて頂きました(あまり専門分野過ぎると短時間では伝わりにくい部分もあると思うので)。

神森さんからJIS対応についてご紹介があったように、国や地方自治体のWebサイトについてはJIS対応が求められています。その対応指標の中から私が主に指摘させていただいたのは、単語の間にレイアウト目的でスペースを入れないこと(音声読み上げの際に言葉が断片的になり伝わりにくい)と、同一ページの中でリンク先が異なるアンカーテキスト(リンクを張ったテキスト)の文章内容が同じであることでした。いずれも管理者の方や担当者の方がこうした事由を把握されていれば簡単に予防できることなので、参考にして頂ければと思います。

余談ですが今回は本格的なセミナーで初めてパソコンを使わず、iPhoneとiPadだけでセッションをさせていただいたことがひとつの収穫でした。スライドを作成する際はパソコンを使いましたが、講演の際のスライド表示はiPhoneだけで問題なく行うことができました。ただiPhoneをプロジェクタにつなげると線でつながれたようになるので、プロジェクタにはiPadを繋げて、iPhoneはiPadのリモートコントローラーとして使うという方がスマートかもしれません。

セミナー後のお疲れ様会でも神森さんとアクセシビリティについて色々なお話を交わすことができ、とても有意義なセミナーでした。

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