ドイツが進める「インダストリー4.0」

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「Web2.0」や「モチベーション3.0」などバージョンアップを表すキーワードは色々ありますが、ドイツでは官民挙げて「インダストリー4.0」を推進中だそうです。ドイツの「インダストリー4.0」の拠点となっているのはフラウンホーファー研究所。ドイツの官民が出資する応用研究機関だそうで、従業員は2,000人超。年間予算20億ユーロ超は日本最大級の研究所のおよそ4倍だそうです。

フラウンホーファー研究所では研究における権威(ノーベル賞など)を追い求めるよりも、基礎研究から世の中を変革するような製品・サービスをいかに早く生み出すかについて重点を置いているとのことで、どちらかと言えばプラグマティック(実用主義的)なコンセプトのようです。

ドイツでなぜ「インダストリー4.0」が注目されているかといえば、元々「職人の国」的な素養のある国ということもあると思います。教育分野ではデュアルシステム(職業訓練と学業の両立)と呼ばれる職人育成プログラムが教育システムとして根付いている国であり、製造業の盛んなドイツならではの「.0」と言えるかもしれません。

「インダストリー4.0」は新たな産業革命というコンセプトを示唆していますが、最近話題のキーワード「IoT(インターネット・オブ・シングス)」を知っていればピンとくるのではないかと思います。つまりはIoTによって機械やモノがITで繋がる時代にあって、製造業でもその流れ(デジタル化)が起こってきます。

IoTが製造業の分野でも浸透するにつれ、現実と仮想空間を結びつける「サイバーフィジカルシステム」が普及してくるという指摘もあり、ドイツは国の強みでもある製造業をこれからの変化に対応させ成長することを考えているように見えます。

機械に仕事を奪われるという話

一方で製造業のIT化が進むと「機械に仕事が奪われ職を失う」ということが盛んに言われます。これについては様々な意見がありますが、「機械に仕事が奪われる=人の仕事が減る」というよりは、「人は異なる仕事をすることになる」という流れも考えられます。

オートメーション(自動)化が進むことによって機械に任せられる(機会の強みを活かす)タスクが増えることは想像できます。ではそのぶん、ただ人の仕事が減るのかといえば、もちろんそういう部分も出てくると思いますが、一方で人ならではの仕事、それまでとは異なった仕事をすることになってくると思いますし、その新しい仕事に対応できるよう、幅広い教育や訓練が求められてくるのではと考えています。

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