技術進化によって見えてきた次世代の電子書籍デバイス

book heart <3

電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」は読書好きにとってなかなか面白いデバイスです。

Eインクという技術によって従来のタブレットのように光によって表示するデバイスとは異なり、ディスプレイそのものがある程度の明るさを持つことによって視覚的な負担が軽減される電子書籍リーダーは、文庫など文字主体の書籍を読むのに適した機器です。

実際にPaperwhiteを使ってきて、目への負担の軽さや、多くの書籍を一つのデバイスに入れて持ち歩けること、暗いところでもライト機能で画面を明るくして読むことができるなど、とても便利に使っています。

最近ではiPhoneのKindleアプリとiOSの読み上げ機能を組み合わせて、電子書籍の文章を音声で読み上げるという機能を活用することもあります。車での運転などで手が放せないけど本を読みたいといった場合に、オーディオブック感覚で使用することがあります。

でもやっぱり紙の本が好き

とはいえ、紙の本と同等に使用しているかといえばそうでもなかったりします。個人的に比較してみると、およそ8:2くらいの割合で紙の本を買っています。

理由は色々ありますが、個人的に電子書籍が紙の本に取って代わるには、電子書籍が紙の本そのものに変形するくらいでないとと思っています。紙の本の良さであるページめくりや質感などの体験は、デジタルである電子書籍とアナログである紙の本の間にある大きなキャズム(谷間)として存在しているように思います。

変形というとSFチックで到底不可能とも思われるかもしれませんが、最近の技術進化を目の当たりにするに、このイノベーションが実現する日も実はそう遠くないのではないかと感じたりしています。その例として二つのトピックが気になっています。

多色表現可能なEインクの登場

一つはEインクに多色表現が可能な技術が公開されてきていることです。

世界初の色が鮮やかに変化するEインクで新たなる表現方法の扉が開く – GIGAZINE

Eインクが使用されている電子書籍リーダーのディスプレイはこれまで基本的にモノクロのものでした。技術的にそうだったわけですが、今後はよりカラフルな表現が可能になってくる可能性もあります。

そうすると、現在は比較的小型サイズの電子書籍リーダーのディスプレイサイズが、雑誌などでも見やすいように拡大してくる可能性がありますし、基本的に文庫系の閲覧が主体だった電子書籍リーダーで表示に適した書籍の種類が増えることで、利用するユーザーが増加する可能性が考えられます。

「曲げられる」ディスプレイやバッテリー

また、これまで平面的な形が一般的だったディスプレイやバッテリー等について、「曲げられる」ことに対応したものが登場し始めました。

サムスンでは曲がるディスプレイを使用して腕時計型端末やスマートフォンを開発していますし、他社でも曲げられる有機ELディスプレイの開発が進んでいます。

平面という制約から解き放たれることは大きなイノベーションに繋がる可能性があります。電子書籍の分野でもこうした技術が導入されることで、これまで平面的なディスプレイだった電子書籍リーダーに「めくれるディスプレイ」を実装することも可能性としては考えられます。

上で紹介してきたEインクの多色表現と「曲げられる」技術によって、電子書籍も将来はより紙の本に近い特性を持つ日が来るのではないかと思います。そんな新しい電子書籍リーダーが登場することを楽しみにしつつ、これからも電子書籍と紙の本で読書を続けていこうと思っています。

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