AIスピーカーやヒアラブルの可能性と懸念

最近話題のAIスピーカーを一台買ってみました。

買ったのはAmazonのAIスピーカー「Amazon Echo Plus(エコープラス)」です。

スマートフォン(スマホ)は主に手や声で操作しますが、AIスピーカーは基本的に声のみで使用します。

スマホにアプリをインストールすればスマホからAIスピーカーを操作もできますが、AIスピーカーの基本的な使い方としてはやはり話しかけて操作するのが使い方としてはスマートに思います。

実はAIスピーカーについてはさして関心はありませんでした。その理由は主に二つありました。

ひとつは「スマホがあれば特に必要ないのでは」という点。もうひとつは「声で操作するAIスピーカーは、聴覚障害のある方には利用が難しいのでは」という点でした。

この二つについてはAIスピーカーを購入してからも自分の中で解消してはいませんが、結論から言えば「買ってみて良かったかも」と思っています。

声で呼びかければいつでも反応してくれるAIスピーカーは、操作→反応→結果の流れがスマホよりもスムーズに感じるので、思っていたよりも使っていて快適さを感じる気がします。「話せば(答えが)返ってくる」というシンプルさがそう思わせるのかもしれません。その点では「スマホがあれば不要かも」とは思わなくなりました。なくてはならないとまでは思わないものの「あれば便利だな」とも思います。

一方で「聴覚障害のある方がAIスピーカーを活用できるか」については、今のところやはり大きな問題かと思っています。

ある程度正確に発話できなければAIスピーカーはうまく機能してくれませんし、また機能してレスポンスしてくれたとしても、音声を正確に聞き取れなければ快適には使えないと思います。

今後のAIスピーカーの進化次第で、ひょっとしたら聴覚に障害のある方でも活用できるAIスピーカーが出てくるかもしれませんが、現時点ではまだ難しいのかなという印象です。

AIスピーカーと似たデバイスで「ヒアラブル」というイヤホン型情報端末が俄かに注目されているそうです。耳に装着することであらゆる情報の収集ややり取りができたり、体調管理や人物認識までできるという次世代端末です。部分的には聴覚障害のある方も活用できるかもしれませんが、やはり音声を扱う機能の利活用が限定的になる可能性があるかなとおも思います。

スマホの場合、視覚障害の方は音声を活用し、聴覚障害の方は視覚や振動を頼りに活用することができました。

その点ではスマホは意外に幅広い障害に対応できるアクセシブルなIT機器と言えるかもしれません。一方で今後注目度が高まっていくであろうAIスピーカーやヒアラブルデバイスは、上で述べたようにアクセシビリティの点でやや限定的な部分が見え隠れする可能性もあるのかなと思っています。

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