AIで方言の文字化をする技術が登場しそう
昨日のブログでは、聴覚障害のある方向けiPad交流会を開催したことを書きました。その中で、その中で聾唖の方にとって手話はその人の言語であるため、日本語よりも手話の方が理解しやすいと書きました。
言葉つながりで言うと、話した言葉を文字に変換してくれる音声文字入力機能はとても便利です。実際にやってみせると、初めて見る方はかなり驚かれます。一方でこういう質問をよく受けます。「津軽弁で話しても使えるの?」
実際に試してみたこともあるのですが、津軽弁では音声認識はあまり正確に解釈をしてくれません。あくまで標準語をベースに変換するようで、津軽弁独特の部分は話者の意図とは違った形で文字に変換されることが多いようです。
そんな中、AIを使って津軽弁の文字化に成功したと言うニュースが入ってきました。弘前大学と東北電力が、津軽弁の音声を方言として認識させ、文字にして表示することに成功したそうです。
AIで津軽弁の文字化成功/弘大・東北電力/Web東奥・ニュース
この技術が確立されてアプリなどになり、誰でもスマートフォンやタブレットで利用することができれば、津軽弁でも音声入力機能を快適に使える可能性があります。
実際に方言を理解し活用すると言う研究はいろいろなところで進んでいるそうで、こうした取り組みが広く普及してくれば、いろいろな場面で活躍が期待されそうです。例えば転勤などで全く新しい土地に赴任した場合に、方言に慣れ理解するのに時間がかかりますが、こうした方言を理解するツールが役立つ場面も増えると思います。
方言の文字化に期待しつつ、手話を理解したり、手話をカメラで読み取って日本語に変換してくれるような技術が確立されることを期待しています。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。