カテゴリー別アーカイブ: アクセシビリティ

青森で障害とWebアクセシビリティについて考えるプロジェクト「W3A」のサイトをオープンしました

W3A:青森で障害とWebアクセシビリティについて考えるプロジェクト

以前から温めつつこのブログでも少しずつ触れていた、青森で障害とWebアクセシビリティについて考えるプロジェクト「W3A(ダブリュスリーエー)」のサイトをオープンしました。

仕事と並行して進めてきたこちらのサイトの準備なんですが、正直なところ見切り発車の部分もあります。もう少し詰めてから公開したかったんですが、CSS Nite in AOMORI2009のサイトに掲載された自分のプロフィール内でW3Aについて触れていたので、慌てて公開したという次第です。

上でも述べたように、障害とWebアクセシビリティについて、障害者とWeb制作者だけでなく、健常者の方も集って情報やナレッジ(知識や理解、認識など)を共有するような活動にしていきたいと思っています。

今のところはサイトで情報を発信していくのがメインですが、表題についての情報を多方面から戴きそれをサイトで紹介していきたいと思っています。今のところ考えている目標としては、障害者・Web制作者・健常者の3者が一堂に会して、サイトやインターネットのサービスについてのレビューや実演などの情報交換をやれればと思っています。

サイトには各所にコメント欄がありますので、お気軽にご意見や情報を投稿していただきたいと思っています。

青森市内で障害者関係の情報を探してきました

点字用PC

昨日の朝、急に思いついたんですが障害者(今回は視覚障害者)についての調べ物をするために青森市の各施設を回ってきました。

午前中は青森県視覚障害者情報センターへ。一応事前アポは取っていったんですが、期せずしていきなり所長様が対応してくださり色々お話を聞けました。「ホームページの制作者の方にこういう活動をしていただけることは本当に嬉しい。ぜひ頑張ってください」と励ましをいただきました。嬉しいですね(^^)そのあと職員の方に設備を色々を見させていただきました。上の写真は点字用のソフトを入れたPCで、キーの各所に点字が貼ってあります。キーボードの一部を点字の6点に見立てて、それを押すことにより点字で文章を入力することができます。

デイジー

上の写真はデイジーというもので、右の機械で音声データを抽出し、それを左のポータブル機に転送することで音声を持ち運べるというもの。右の機械には視覚障害者用の機能として見出しスキップやページスキップ等が付いていて、目が見えなくてもある程度快適に情報を探すことができます。他にも色々と面白いものや興味深いものがあったんですけどそれはまたの機会に。

昼頃、知り合いが務める福祉系の事務所へ。障害者用PC操作の講習みたいなのをやってる所ってないのか系の情報について聞き、それならねむのき会館が良いだろうとのこと。でもこの日はお休みらしかったのでまたの機会に。

午後、青森市民図書館へ。

青森市民図書館内にある視覚障害者用PC

視覚障害者情報センターの方が教えてくれたんですが、市民図書館にはスクリーンリーダーや音声ブラウザといった障害者向けソフトの入ったPCがネットにつながった状態であるとのことだったので、それを使わせていただきにいきました。ちなみにこちらは通常障害者の方しか使えないそうですが、今回は勉強のためということで許可をいただきました。余談ですが市民図書館の電話番号を調べる際に、ケータイサイトがあって重宝しました。

実は市民図書館には大学の頃お世話になった方が何人かいらっしゃったので、その方々と久しぶりにお話をしながらスクリーンリーダーを使ったりしてみました。ん~、やっぱりこういうソフトは手元にあると便利だなーと思ったんですけど、なかなか高額でちょっと手が出ないんですよね。。

青森市民図書館内、障害者向け機器

市民図書館にはPCの他にも色々な障害者向けの設備があります。

そいういえば年末ネットでたまたま知り合った方がいて、その方は全盲の方なんですが、この日行った視覚障害者情報センターと市民図書館双方の方がその方をご存知でした。ぜひ今度はお会いしたいなと!

全盲の方にPC操作の様子を見せていただきました

シンガーソングライター板橋かずゆきさん(中央)

障がい者関係やアクセシビリティのことで行動するという話を以前にも書いていましたが、それについてちょっと動いてきました。

今週はじめ、青森はむつ市在住で全盲のシンガーソングライター板橋かずゆきさんにお会いしてきました。ちょっと前から自分で連絡を取っていたのもあるんですが、青森県議会議員の一戸富美雄さんにきっかけを作っていただいて今回お会いすることができました(県庁の議会に行くのはちょっと緊張)。あとCSS Nite in AOMORIの山本さんも同席してお話をしてもらいました。

早速板橋さんが普段使用しているPCを操作してもらったんですけどなんかすごい。かなり操作に慣れているというのもあると思うんですけど、普通に自分が操作するのと変わらないようなスピードで操作されていました。ただ違うのはマウスを一切使わないこと。そしてインターネットのサイトは文字でだけ表示されることでした。

音声ブラウザ操作画面

いくつかのサイトを見て(読んで)いただいたんですけど、内容を把握しやすいサイトもあればどうしても把握できないサイトもあって。それの例として某ローカル局のサイトを取り上げていただいたんですが、重要な画像に代替テキスト(画像の情報を捕捉するテキスト)が入っていないので、知りたい内容が把握できないというものでした。代替テキストの重要性は分かってはいるつもりでしたが、実際にこういう感じで見せられると実感が違います。

他にも色々とお話を聞かせていただいて勉強になること多々でした。これからも交流を続けて情報交換や協力ができればいいなと思っています。

WCAG2.0が勧告されました

ウェブコンテンツ制作における、高齢者・障害者への配慮(アクセシビリティ)を規格化したWeb Content Accessibility Guidelines(WCAG)の2.0がついに勧告されたそうです。

このブログでもちょこちょこ触れてきたアクセシビリティ ですが、Web技術の標準化団体であるW3Cが、アクセシビリティについてまとめたWCAGのバージョンを久方ぶりに更新したということで話題になりそうです。ちなみにWCAGの1.0が勧告されたのが1999年なので、本当にやっとという感じなのでしょうね。

これに合わせる形で日本でも2009年はアクセシビリティ関連の動きが起こってきそうです。 さしあたって注目はJIS-X8341-3(高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ)が2009年に改定される予定です。これはWCAG2.0が勧告されるということと合わせている部分もあるそうですが、同時にJISの改定時期である5年周期と合っているということもあるそうです。

さらにこれに合わせる形で(というとアレですが)私自身も今年の暮れ、そして来年とアクセシビリティについて色々と活動していく予定です。 最近は青森在住で実際に障害者用のソフトやツールを日常で使用されている方と連絡を取ったりして生の情報を聞かせていただいたり、青森県内で障害者用のツールを置いている施設の情報などを集めているところです。

話は変わりますが、明日はもうWebA-Beginnersですね。 楽しみにしてます!

IBMがwebアクセシビリティに新しい取り組み

個人的に今年興味を持っているウェブ業界の話題はアクセシビリティ(アクセスのしやすさ、障がい者向け施策)です。色々と情報ソースをチェックしているのですけど、先日IBMがアクセシビリティについて今までにないような試みを開始したようです。

 米IBMは米国時間2008年7月8日,インターネット・ユーザーが協調してWebページのアクセシビリティを向上させるコラボレーション・ソフトウエ ア「Social Accessibility collaboration software」を公開した。このソフトウエアにより,協調的な方法で視覚に障害を持つユーザーのWebアクセシビリティをサポートできるようになる。

IBM Researchが開発した新しいコラボレーション・ソフトウエアにより,視覚障害者は特定のWebページにおいて直面したアクセシビリティの問題につい て報告できるようになる。アクセシビリティの向上をサポートしたいと考えるインターネット・ユーザーは,ツールを使ってテキストを追加することで,視覚障 害者から報告された問題の解消をサポートできる。

たとえば,既存のスクリーン読み上げソフトウエアでは,掲載されている写真の内容について情報を提供できない。このような場合,視覚障 害者はコラボレーション・ツールを使って写真の説明を追加するようにリクエストする。リクエストは,Webアクセシビリティの向上をサポートするプロジェ クト「Social Accessibility Project」のWebサイトをホスティングするサーバーに自動的に送信される。

プロジェクトのWebサイト上でこのリクエストを見た登録ユーザーは,コラボレーション・ツールを使って短い説明文を追加できる。追加 されたテキストは,自動的に外部のメタデータとして登録される。次に視覚障害者が同じWebパージにアクセスすると,スクリーン読み上げソフトウエアは追 加された写真の説明を読み上げるようになる。(ITProより)

同じくして日本IBMでも同様のプロジェクトが発表されました。

日本IBMは8日、視覚障碍者のWebアクセシビリティを促進する試み「ソーシャルアクセシビリティプロジェクト」を開始した。同プロジェクトには無料で誰でも登録でき、専用のツールをダウンロードして参加する。

「ソーシャルアクセシビリティプロジェクト」では、インターネット上で一般のユーザーと視覚障碍を持ったユーザーが協力してWebサイトのアクセシビリティ向上を目指す。参加者は専用のツール「ソーシャルアクセシビリティコラボレーションソフトウェア」を使用する。

「ソーシャルアクセシビリティコラボレーションソフトウェア」では、視覚障碍が不便に感じたWebサイトの報告と、一般ユーザーが報告のあったサイトを改善するためのサポートが行える。報告のあったサイトは、「ソーシャルアクセシビリティプロジェクト」のサイトで確認できる。

具体的には、視覚障碍者が、読み上げ機能付きのブラウザを使っていて「写真が掲載されているようだが、どんな写真かわからない」「目的のページにたどり着けない」など、アクセスしたWebページで理解できない個所があった際、専用ツールで「ソーシャルアクセシビリティプロジェクト」にメッセージを送信する。

送信されたメッセージは、プロジェクトサイトに表示される。表示を見た一般ユーザーは、報告された問題に対して、「写真注釈:夕日に映える富士山」などの適切な情報を専用ツールで付加し、「ソーシャルアクセシビリティプロジェクト」のサーバーに登録する。

その後、視覚障碍者が当該ページにアクセスすると、プロジェクトのサーバーに登録された付加情報が自動的に読み込まれ、掲載された写真を理解できるようになるという。実際のWebページのコンテンツに変更を加えることなく、短時間で問題を共有・改善できる点が特徴とされている。(Internet Watchより)

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木村りんごと永田農法に見るウェブアクセシビリティ

農薬や肥料を一切使わずにりんごを育てるという、それまでは考えられなかった方法でりんごの栽培に成功した、青森県は弘前市のりんご農家、木村秋則さんの話は農業関係者だけでなく、テレビを通して多くの人が知るところとなりました。実際青森にいる者としてもこの話は驚きで、以前大学でりんごについての講義(!)を受講した際にも、「りんごは農薬を使って作らざるを得ない」という話を聞いて普通に驚いたことがあります。全国的に青森=りんごのイメージが浸透している中、青森の農家ですら考えもつかなかった方法で更にレベルの高いりんごを作ることに成功した木村さんですが、これと似たケースとして永田農法という農法が挙げられます。 続きを読む 木村りんごと永田農法に見るウェブアクセシビリティ