ボランティアのランチ教室を見学してきました

画像:ランチ教室

先週末、知人が共同開催で関わっているランチ教室に呼んでいただいたので見学に行ってきました。

このランチ教室は複数のボランティア団体によって運営されていたもので、私の知人は「国際文化交流クラブ」の方です。他には「国際ボランティアセンター青森」さんと「フードバンクだいち」さんの計3団体で開催されていました。

自分が駆けつけた時にはすでにほぼ終わっており、人はボランティアのスタッフさんたちが残っている言う感じでしたが、話を聞けば70人くらいが会場に訪れてお昼時はてんやわんやだったそうです。

画像:戴いたランチ知り合いは知人一人だったのでちょっと心細い気もしていたのですが、ランチを戴いた側からボランティアのスタッフが話しかけてきてくださって終始楽しく過ごせました。団体に国際ボランティアセンター青森さんが入っていることもあって、今回のボランティアスタッフの多くは大学の留学生さんたちでした。ランチのメニューにも多国籍な要素が入っていて、鶏肉にカレー風味なスパイスのソースを付けてあったりと美味しく面白いランチを戴きました。

自分に話しかけてきてくれたのはベトナムの留学生さんで、時折意味を確認しながらも上手な日本語でお話ししてくれました。学生さんのような若い年齢の方と話したのは久しぶりだったので新鮮だったです(笑)というか若いって素晴らしいっていうか、明るく素直な感じでお話しされる様子は本当に輝いて見えました。

このイベントは色々な目的があるそうなんですが、一つにはボランティアで参加している学生さんのサポートも含まれているそうです。不況もあってアルバイト口があまりないこともあるそうで、そういった学生さんに些少の謝礼と社会へのつながりを提供するという意味もあるそうです(と伺った気がします。たしかそんなニュアンスだったと思います)。ちなみにボランティア=無料という概念がある方もいるかもしれませんが、全くの無報酬でボランティアは成り立たないというのは自分も経験上分かっているつもりなので、謝礼の辺りについてはすごく納得のいく部分でもあります。

会場では上で紹介した団体の方々ともお会いして、サイトやブログで情報発信したいのだけど、業者に頼むと高額だったりメンテナンスが難しかったりといった悩みをお話ししてくださいました。個人的に最近よくこの辺りについて考えているのですけど、NPOや社会に貢献されている個人団体さんの支援はやっぱりするべきだなと思っている部分もあって。去年のCSS Nite in AOMORI2009でWebアクセシビリティについて話をさせてもらった時に「Webデザイナーはソーシャルデザイナーであるべき」と偉そうなことを言ったんですが、その気持ちは今もあって、自分の技術をそういった用途に有効に使ってもらうのも必要だなと思ったりしています。CSR(企業の社会的責任)なんていうと個人でやっている自分には仰々しいんですが、戦略的CSR(企業の事業そのものにCSRの考え方を組み込み、社会と企業の持続的な発展を戦略的に行っていくこと)にもつながるし、これであればCSRのために別個に負担を増やす部分も減らせるかなと思いますし。

NPOさんやこういった団体さんにとってWebは有効かつ必要なツールでもあるんですが、金銭面の問題はどうしても出てくるのでその辺りはなんとかしてあげたいと思っています。せっかくWeb初心者勉強会のWebAもありますし、実際去年そういった団体さんのサイトをWebAの参加者でコンペして作ったこともありますしね。WebAの参加者さんも実績にできるチャンスが生まれますし、上手くやれればなと思ったりしています。

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  • コメント ( 2 )

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  1. narajin

    いやはや全く同意見です。県内のソーシャルビジネスやNPO向けのWEBサービス、ぼくもずっと企画を練ってました。

    バングラデシュのムハンマド・ユヌスさんの仕事を知ってから、さらにその思いは強くなってます

    イギリスのジョナサン・バーンブルックは早くからソーシャルデザイナーであることを明言してますね

    デザインには社会問題を解決する力があるし、デザイナーは自身の社会的使命を誇りに思って欲しいです。ちかごろマーケティングやビジネスの話題に押されて、デザイン本来の価値が軽視されているように思います

    ボランティアという言葉に本来「無料」の意味はないし、長続きするためにはやはりお金を頂くことが必要ですよね

    でもWEB業界って単価設定がいいかげんじゃないですか?
    代理店とかすごいふっかけてくるし
    ここらへんも信用度を損なう原因ではないかと
    NPOや社会起業者にはどのWEB制作者でも一律料金でサービスできませんかね?
    もしくはそういう窓口をつくるとか

    営利企業にとっても、社会性を強調することは企業イメージアップにつながる(エコとかね)ので、むしろ戦略的に有意義だと誰しも考えているはずです

    WebAに参加されているクリエイターさんが担当して下さるならどんどん仕事とってきます

  2. admin

    >narajinさん

    早速のコメントありがとうございました。
    微力ではありますが、できることはあるんではないかなと思っています。

    単価設定は確かにバラバラですね。代理店さんは理解のある方もちょこちょこいらっしゃるんですが、なかなか難しい場合もありますね(笑)

    naraさんがおっしゃるように、NPOや社会起業家さん向けに、一定の条件を通すことである程度一律料金での制作やサービスの提供はできるんではないかなと思います。というかやりたいですね。

    この話とWebアクセシビリティって似ている部分があって、どちらも一見するとお金にならないとか予算が余計にかかるって見られる場合もあるんですけど、ちゃんと見据えればかえって費用対効果が高い部分もありますしね。

    ソフトバンクが障害者割引を始めたのは岩手県の障碍者さんがtwitterで孫さんに提案したのがきっかけだそうですが、これは良い成功例だと思っています。

    >WebAに参加されているクリエイターさんが担当して下さるならどんどん仕事とってきます

    おぉー是非に!みんな喜ぶと思います!(^^)