着地型観光・LCC・ジオメディアが地方に力を与える 1

画像:青池

現在受け入れている青森県の事業によるインターン実習。声をかけてくださったJサポートさん主導のもと、地域の魅力を発掘するための活動がインターン開始当初から始まっています(写真はその一環として、うちの事務所総出で行ってみた深浦町の青池です)。

そういった地域の魅力や観光に触れる機会が多くなったせいか、自分もそういったものにより関心を持つようになりました。その中で特に興味を持ってみているのがタイトルに書いた3つです。

  • 着地型観光
  • LCC(ローコストキャリア)
  • ジオメディア

自分もまだ勉強中のことが多いのですけど、メモがてら少し書いてみます。今回は着地型観光についてです。

着地型観光

これでわかる!着地型観光―地域が主役のツーリズム着地型観光とは、従来多かったマスツーリズム(大量団体旅行)とは異なり、旅行者一人一人のニーズに合った旅行商品を、旅行の着地点となる地元主導で企画・実行するタイプの観光手法です。

この変化についてはマスメディアの広告費が軒並み下がっている実情と非常に似ています。従来に比べて消費者の価値観が多様になってきたことや、消費者が情報の源として入口になるメディアが増加したことなどから、消費者一人一人のニーズに応えるタイプの手法が求められてきていることを考えると、着地型観光の考え方が出てきたのもうなずけます。

地元青森の東奥日報紙でも、着地型観光については記事でたびたび触れられています。

団体型から個人型に移行する旅行形態の変化に対応できていないと指摘される十和田湖観光。個人客のきめ細かな要望に応じた観光メニューを、地元の視点で提案する「着地型観光」を進めるため、2009年度から十和田湖国立公園協会が採用したのが観光コンシェルジュだ。(2010年8月21日夕刊)

町の閉そく感に危機感を持ち、元気な町、自ら稼げる町、子供たちが誇れる町―を目標に「着地型観光」の推進を提案している。着地型観光について、同会事務局長の西山光子さん(48)は「これからの観光は来るのを待っているだけでは駄目。地元から発信、提案、案内して楽しんでもらうことが大事」と説明する。

「ただの見て歩きだけでは今や観光客は満足しない。日常体験から離れたものを取り入れるのが誘客には不可欠」と西山さん。(2010年6月26日夕刊)

中泊町の観光資源を存分に楽しんでもらおうと、「津軽鉄道終着駅なかどまり真冬の農業体験と金多豆蔵の旅」が22日、同町内で行われた。県内外から参加した28人が、さまざまな体験を通して、同町の食材や文化を満喫した。

ツアーは地元住民が地域の魅力を紹介する「ずっぱど奥津軽シリーズ」の一つで、東奥日報社観光部が主催し、奥津軽地域着地型観光研究会が企画、協力した。今回は中泊町内でのワークショップを基に住民のアイデアで開発された特製弁当「イガ米(いがべぇ)」の食事や「冬の農業」体験などを組み込んだ。(2010年2月23日朝刊)

書籍「これでわかる!着地型観光―地域が主役のツーリズム」では、着地型観光の先進的な例として一番に青森県五所川原市の津軽地吹雪会について触れられています。消費者個々のニーズに応えていく着地型観光の考え方は非常に重要だと考えています。

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  • コメント ( 2 )

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  1. asaoj

    髙森さん、実習生のレビューとかこのブログとか見ると、本当に人のことを真剣に考えて仕事されている方なのだなあと改めてファンになりました。
    実習生のレビューも感動しましたし、髙森さんの仕事になんと言うか凄くパワーとかエネルギーを感じます。
    これからも色々いたらない点あると思いますがよろしくお願いいたします。

  2. admin

    >asaojさん

    いつもコメントありがとうございます。ありがたいお言葉も戴いて感謝です!

    こちらこそインターンという素敵な事業に参加させていただいて本当にありがたいと思っています。一人では経験できなかっただろう日々を今、楽しく過ごさせていただいています。こちらこそよろしくお願いいたします!