心理学対決!フロイトvsユング

心理学対決!フロイトvsユング (史上最強カラー図解)成田20回目のレビューになります。今回レビューする本は、前回のレビューでも少しだけ言ったフロイトとユングに関する本になります。タイトルは、「心理学対決!フロイトVSユング」です。

フロイトとユング。どちらも心理学に多大な貢献をした2人ですよね。知っている人は知っていると思うのですが、フロイトはユングを自分の後継者として推薦するほど認められていたのですが、のちに考え方の違いから絶縁してしまいます。

本書はそんな2人の経歴から出会い、そして2人が実際に治療した有名な症例や理論の比較、果ては論文やその後の影響まで書かれているという、まさに至れり尽くせりの内容になっております。

本の最後には、単語を逆引きすることができ、「本」というよりはさながら「辞典」のような仕様になっております。

本自体も絵入りで非常に読みやすくなっており、心理学を全く知らない私にとっても読みやすい内容でした。内容自体は非常に濃いのでここで全てお話することはできませんが、少しだけお話しますね。

前述でも言いましたが、フロイトとユングの絶縁した原因のひとつをお話します。

「夢分析」。その名の通り、夢を分析するのですが、

ユングは、精神分析家になるためには自身も分析を受ける体験が必要であるという、今日にまで受け継がれている理念を主張し、その説得は、精神分析の創始者であるフロイトにまで及んだ。つまり、アメリカ訪問中に、ユングはフロイトから分析を受けると同時に、フロイトをユングが分析するという、フェレンツィが用いた言葉でいう「相互分析」を提案し、お互いの夢分析を検討しようとしたのだった。

ところが、フロイトは自らの夢分析に対して、プライバシーの侵害という理由で、ユングの分析を拒否した。ユングは、このフロイトの好意を精神分析の理念よりも自らの個人的犬歯を尊重したとみなし、失望を覚えた。

こればかりが理由ではないと思いますが、きっかけのひとつにはなったかもしれませんね。

ここで少し興味深い話があったので、紹介しますね。

フロイトが絶縁したのはユングだけではなく、本書に書いてあるだけでも5人います。そして絶縁された弟子のほとんどは男性なのです。対するユングは、弟子は圧倒的に女性が多いのです。ちなみにユングの弟子の中には、彼の妻もいます。

どういう理屈でこうなったのかは知りませんが、とても興味深いですね。

彼ら2人の書いた論文も非常に興味深い内容なのですが、まだ完全に理解していないので今回は割愛させていただきますね。時間があればじっくりと紐解いていきたいと思います。

以上、レビューでした。

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