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【レビュー】クーリエ・ジャポン2010年4月号(Vol.066)

すでに2010年6月号も読んでしまったんですが、古賀編集長最後のクーリエと言うことで簡単ですが「COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年4月号」のレビューを。今回はコンテストではないので買って読みました。

本号の特集は「世界の食糧争奪戦争」ということで、人口増加や気候変動、乱獲など食の危機に関する世界の動きが取り上げられています。

特集は、話題になった地中海産クロマグロの輸入規制論議の一件や、フィレオフィッシュの原料(ホキという魚だそうですが、日本ではスケソウダラだそうです)が減っているなど、乱獲にまつわる話から始まります。クロマグロ規制の件は結局採択されませんでしたが、数が激減しているのは確かなようです。また、乱獲はその一種が減っていくだけでなく、それを主食とする食物連鎖にも影響を及ぼすため、広い視点で見れば乱獲はとても大きな問題となるそうです。ちなみにフカヒレ漁の話はかなり残酷です。

飢餓が深刻な国で、大国への食糧供給のための耕作地が増えている

こう聞くと信じられないような話ですが、人口増加や水資源の不足から、作物を育てることができる土地の需要は増えているそうで、そういったニーズから未開発の土地が多いアフリカなどの貧困国に白羽の矢が立っているそうです。

この辺りの話は食糧自給率にも関わってくる話で、この数値が低い国は他国の輸出制限策が大きな影響を持ってきます。日本も40%程度(カロリーベース)の食糧自給率ということで、輸入先の国の政策一つで食料価格の暴騰に巻き込まれる可能性があります。

青森出身の鈴木誠さんが執筆された「脱サラ農業で年商110億円! 元銀行マンの挑戦」でも、食糧自給率と日本の農業について警鐘を鳴らしています。食物については他の国との輸入取引うんぬんもあるので難しいところなのかもしれませんが、将来自分の首を絞める結果にはなりたくないところですね。ちなみに青森県はこの時点では食糧自給率100%越えているそうです。

特集では他にも、見た目だけで農作物を処分する制度や、1ヶ月経っても腐らないトマト(遠方への輸送に便利)、肉を培養して造れる技術などなど話題豊富です。見た目の話はなかなか滑稽ですが笑えない話です。

今回は食の特集でしたが、タイミング良く上で紹介した鈴木さんの著書も読んだりして、食物や農業といった辺りにも興味が湧いたりしました。農業は特によく目にする話題なので、また他の本も読んでみたいと思っています。

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