まだ途中までですが、今のところこれまでの書籍とはまた違った角度からの話でとても面白いです。Webだけでなく3D技術の発達によって誰もがMAKER(作り手)になることが容易になってきたというのが紹介されています。この中で頻繁に登場するのが「3Dプリンター」で、パソコンで作成した3Dのデータを実際に製造できるものだそうです。すでに家庭用の3Dプリンターも販売されており、4〜5万で買えるタイプもあるそうです。
時を同じくしてクーリエ・ジャポン2012年12月号にこんなタイトルの記事があり、おぉっと目を引きました。
記事ではアメリカの大学生コーディ・ウィルソン(20)が音頭を取って世界初の3D印刷が可能な銃を作るというプロジェクトを進めているという内容で、写真では3Dプリンターで作ったライフル銃を手にした本人が写っています。当人は熱心な自由主義者とのことですが、安易に銃の製造を考えているわけでもなさそうであると記事では触れられています。
いずれにせよMAKERSやクーリエ・ジャポンの当記事でも紹介されているように、3Dプリンターは今後も機能の改良や低価格化が進み、今の家庭でデジカメの写真を印刷するように、3Dプリンターであらゆるものが製造可能になる気配があります。
また、3Dに対応する技術も発展して、多角度から撮った写真を元にして3Dを簡易に製造するという技術も進化するだろうとしています(実際Poserという3D作成ソフトでは古いバージョンでも写真取り込みによる人物の頭部のモデリングが可能でした)。実際「3Dプリンター」に関する認知は2012年に入ってから急速に上がっていて、特に北米を中心にGoogleの検索でも検索数が飛躍的に伸びているようです。
この流れは既存の大量生産によるビジネスモデルとは全く異なる流れを起こすともMAKERSでは触れられているなど、これまでの「FREE」や「ロングテール」とはまた異なる視点での潮流を垣間見ることができます。