らくらくスマートフォンは文字通り高齢者向け携帯電話らくらくホンのスマートフォン版ですが、らくらくホンは音声でのガイダンス機能があることから視覚障害者の方にも愛用者が多い携帯電話として知られています。
ただしらくらくスマートフォンはガラケータイプのらくらくホンと違い画面が平面なため、ボタンの凹凸を頼りに操作をすることができません。最近はタッチパネル形式のデバイスが増えてきましたが、当事者の方からは「普通のボタンみたいに押した感覚がないと不安で使いにくい」という声をよく耳にします。
らくらくスマートフォンではこの点についてある程度の配慮がされています。画面は平面なものの、画面を触れただけでは反応はなく、ある程度指に力を入れて押し込むことで初めて反応します。さらにその際にはバイブで振動もするため、思っていた以上に「押した」という感覚が指に伝わってきます。
また、iphoneに搭載されている読み上げ機能のVoiceOverと同じく、指で触れた部分をまず音声で読み上げてくれるため、指で画面を触りながら内容の把握が行えます。
良いと思った点は実は上の押した感覚があるということのみで、実際はまだ機能上の制限が多いと感じました。いくつか箇条書きにしてみます。iphoneとも比較してみます。
以上のように、らくらくスマートフォンには読み上げの機能が対応していない部分が多々あります。機能的にはiphoneのVoiceOverと比較した場合かなり劣っている感じは否めません。
ただまだ発売されたばかりでもあり、これから機能的には充実してくると思います。しゃべってコンシェルの機能には対応しているようなので、音声での入力機能は使える場面があるかもしれません。機能的には視覚障害者の方より高齢者の方向けであれば良い面も多々あるかと思います。今後に期待ですね。