企業にせよフリーランスにせよ、基本的には取引先があります。取引先から仕事を発注してもらう場合もあれば、自社商品を作るために原材料を購入するための取引先もあると思います。
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仕事をしていく上であらゆるリスクヘッジ(危機回避)を想定しておくべきだと思いますが、その中の一つに「複数の取引先を持つ」ということが言えると思います。取引先が一社だけだと、たとえその取引先が大きな組織であっても未来永劫存続するという保証は無いので、いざその取引先が倒産してしまった場合、仕事が一瞬で消えてしまうことになります。そのため、どこか一つの仕事がなくなっても大丈夫なように、複数の取引先を持っておくことがリスクを回避する上で有効な施策と考えられます。
いくつの取引先を持つかはその企業の方針や体制にもよると思いますし、フリーランスも同様に個々の働き方のポリシーや人付き合いにもよるかと思いますが、大抵は複数の取引先や仕事付き合い、仕事仲間がいると思います。
会社員というのは「クライアントが一社のみ」という状態とも言えるのです。
これらのことから、勤め人は勤め先の会社が給料や社会保障等の面倒を見てくれたり、会社のブランド力で勤め人の仕事力を向上させているなど様々なメリットがある一方で、実際には「取引先が一つだけ」というリスクを背負っていることも考慮しておいた方が良いと思います。
これについては年齢が若かろうが年配だろうが、平社員だろうが上役だろうが、会社が小さかろうが大きかろうがという点でこれらのリスクが違うということも言えません。上役であっても逆に給料が高いことで、その額が仕事の生産性とマッチしていなければ逆にリストラの対象になりやすいでしょうし、実際にそういう動きは世間でもよく取り上げられています。ビジネス系の書籍や雑誌もここのところこのネタが増えました。
基本的に仕事をすることにおいては勤め人もフリーランスも心得るべきことや危機意識に差はないと思っています。その意味で勤め人の方には「自分も一フリーランス」「フリーエージェント制の中で生きている」ことを意識する必要があるのかなと思う次第です。