「認知行動療法」と聞いて思い浮かべるイメージは、人によってけっこう違うと思います。
かく言う自分もその言葉の響きから、「認知症を患った人向けの症状改善方法?」などと思っていたこともあります。
認知行動療法と認知症。どちらも「認知」という言葉が入っているので間違いやすいのですが、認知行動療法は認知症とはあまり関係がない分野です。
認知行動療法とは。認知療法活用サイト 心のスキルアップ・トレーニングに書いてある一文を引用します。
「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」といいます。
認知には、何かの出来事があったときに瞬間的にうかぶ考えやイメージがあり「自動思考」と呼ばれています。
「自動思考」が生まれるとそれによって、いろいろ気持ちが動いたり行動が起こります。
ストレスに対して強いこころを育てるためには「自動思考」に気づいて、それに働きかけることが役立ちます。
認知療法・認知行動療法では、つらくなったときに少し立ち止まり、そのときに頭に浮かんでいる自動思考を現実にそった柔軟なバランスのよい新しい考えに変えていくことで、その時々に感じるストレスを和らげる方法を学ぶことができます。
そして楽な気持ちでもっと自分らしく生きられる可能性がでてきます。
ごく簡単に言うと、心の持ちよう、考え方のマネジメントによって気持ちを楽にしたり、落ち込んだ心を回復する手法のひとつと言っていいと思います。
心理学関係の入門書をまとめて買い漁った時期があるのですが、その中の一冊に認知行動療法をテーマにした本がありました。
当初のイメージとは違い、「これはごく普通に生活している誰にでも役立てられるものでは?」と思うようになって、最近は認知行動療法関連の本を買い足しています。
個人的にもここのところ少しタフな時期があったりして(峠は越えたんですが)、それもあって認知行動療法に再び関心が高まったきっかけでもあります。
認知行動療法は自分に起こった事実や、それが自分の感情や行動にどういう影響を与えるのかなど、自分を客観視して問題を改善する手法もあります。
こうした認知行動療法の知識を多少でも抑えておけば、自分自身のケアやセルフマネジメントにも活かせるのではと思い、少しずつ認知行動療法を勉強するようにしています。