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「障害者・シニアの方へiPadを教える人財育成講座」第6期第6回:特別講義

弘前市で開講中の「障害者・シニアの方へiPadを教える人財育成講座」第6期は昨日第6回を行いました。

第6回は外部講師を招いての特別講義。視覚障害と聴覚障害について、それぞれの当事者の方から講義をしていただきました。

前半は弘前市ろうあ協会の外崎さんから「聴覚障害の基礎知識」をテーマに講演していただきました。外崎さんには人財育成講座関係でいろいろお世話になっていました。

聴覚障害についての基本的なことやコミュニケーションの手段、外崎さんがふだん使っているスマホのアプリなど内容もりだくさん。電話リレーサービスは耳の不自由な方でも電話を使って健聴者とコミュニケーションが行えるもので、4月から本格運用されるそうです。

受講者の方からは手話の語彙数など手話に関する質問が多く上がりました。「手話は一つの言語」であり、言語体系など突き詰めると奥が深い。日本語とは異なる言葉という認識を持つことが大切だと思います。

後半は視覚障害について、弘前市在住の小堀さんからお話いただきました。

小堀さんは全盲の方なのですが、私が初めて視覚障害のある方にiPadの講習をした時に協力してもらった方のお一人です。

あれからかなり年月が経ちましたが、小堀さんは5年ほど前からiPhoneを使われるようになり、今ではVoiceOverでの操作も慣れたもの。小堀さんがふだん使っているアプリの使い方を見せてもらうなどしました。

上の写真は、小堀さんが自分のiPhoneで紙に書いてある文字情報を読み取ろうとしている場面です。

使っているアプリはEnvision AI。このアプリにはいろいろな読み上げ機能があり、その中のひとつがカメラを使ってスキャンした文字情報を読み取るというもの。ざっくりと紙があるあたりをEnvision AIを起動したカメラで撮影。すると撮影した写真から文字情報を読み取って画面に表示されました。あとはこの情報をVoiceOverで読み上げれば、紙に書いてあることを把握できます。

このように点字などになっていない文字情報でも、アプリを使って内容を把握できるようになりましたし、その精度も年々高まっていると感じます。

小堀さんは他にもラジオや銀行のアプリを使われているそうで、すっかりiPhoneを使って生活を便利にされている様子が垣間見えました。

特別講義は当事者の方からそれぞれの障害について直接話が聞けるので、自分も聴講するのを楽しみにしていました。お二人とも充実した講義をありがとうございました。

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