講話のスライド(一部)

職業人講話(2015年7月28日その1)

講話のスライド(一部)

2015年7月28日、弘前市のJMTC弘前教室様にて職業人講話を担当しました。

今回は一日に二コマの講話を依頼していただきました。今回は一コマ目、広告クリエイター養成科の皆さんへお話した回についてです。

これまで弘前校さんでは、仕事そのものに関するテーマでお話させていただくことがほとんどだったのですが、今回はクリエイティブに関したコースの皆様が対象ということで「デザインを仕事に活かすには」というテーマでお話しました。

お話は「そもそもデザインって?」というところから入っていって、デザインというものがいかに誰しもに関係のあることか、「デザイン」という概念がいかに色んな仕事に必要なのかをお話しました。

後半は様々な業種を例にしたケーススタディをクイズ形式で紹介し、最後に「デザイン力を向上させる8つのポイント」として、私が考える要点をご紹介しました。

いただいた感想を以下に掲載させていただきます。真摯に聞いていただいた様子が伺えてとても嬉しかったです。皆さんありがとうございました。

実際にweb系のお仕事をしている人にお会いするのは初めてでした。
訓練を受ける前はHPを見ていてもこのデザインかっこいいなーとかそれくらいしか思っていなかったのですが、webの訓練が始まり自分で実際にHPを作ってみるとすごく大変でなにげなく見ていたHPでも、これどうやって作っているのだろう・・・と考え込むようになってきていました。そんな時、高森さんにお会いしたので初めは高森さんが超人に見えました。しかし、初めからなんでもできる人はいないし、続けるからこそできるようになる事もあるとおっしゃっていたので根気強く続けていこうと思いました。

聴覚や視覚に障害を持っている方たちへアイパッドの使い方教える取組をしていると聞いて、アイパッドは画面のみで凹凸がないしどうやって教えるのだろうと初めは疑問に思いました。音声を聞いて操作をするようですが、作り手が協力していかないと難しいと知り、自分がHPを作る時は画像にaltを必ず入れたりし、気を付けて作ろうと思いました。

高森さんの話し方はとても聞きやすく、いろんなデザインの写真やHPを作る前の構想ノートなどが見れて楽しかったです。
実際のHP更新のお仕事も少しだけ見れたのでとても勉強になりました。ありがとうございました。


今回の講和では「デザインを仕事に活かすには」と「デザイン力を身につけるには」の前後半の二部構成でお話しを聴くことができました。

前半部分では「デザインとはなにか?」という高森さんの質問に対して、普段何気なく使っているデザインという言葉の意味を上手く説明できないという事に気がつきました。デザインには様々なものがあり、「意匠(工夫をめぐらす)、設計(計画を立てる)、図案(図に書きあらわす)」これら全てデザインと言われるものであることがわかりました。私が普段何気なくデザインと言っていたのは図案のだけの事でした。デザインにより仕事を効率よく工夫をして進めたり、何か達成したい目標に向かって計画をたて実行するのも全てデザインを仕事に活かしているということになります。「自分はデザイナー」と思えばだれでもデザイナーになれるという言葉にとても感銘を受けましたので、今日からデザイン思考をもちデザイナーになりたいと思います。

後半のデザイン力を身につけるでは、色々なデザインの手法や考え方を学ぶことができました。特に関心をもったのは「Webアクセシビリティ」についてです。視覚や聴覚に障害をお持ちの方にたいしても、わかりやすいHPの作成やiPhoneなどのデバイス操作を充実させる取り組みに、「デザイン力で様々な人にたして平等に役立つものを創造することができる」という新しい考えを持つことができました。


・髙森さんが休み時間を利用して、お仕事をしている様子を見せていただけました。そのときに、“コメント”や“CSS”を実際に使っていて、本当に自分たちは実践で使えることを学べていることに気づきました。未だ手にしっかりとなじんでいないWebデザインをつくるのためのツールですが、これからたくさん回数を重ねて、素敵でかっこいいホームページを作れるようになりたいです。

・15分の緊迫した状況で車のデザインの骨格を仕上げた方の話と、気分や状況によってデザインが変わると教えていただいたことから気づいたことです。今送っている日常の中で、沢山のデザインに囲まれて生きています。しかしそれは、誰かがその瞬間にデザインしたものであり、もしかしたらまったく別のものになっていたかもしれないと考えると、デザインはいろいろな偶然が重なってできた貴重なものであり、その人の経験や知識がつまったものだと気が付きました。今まで何気なく見ていたものも、誰かが一生懸命になって作ったものだとあらためて知ると、もう少し注意深く見る力を養いたいと思います。

・ゲーミフィケーションという言葉を教えていただきました。ゲーミフィケーションとは、簡単に説明すると、何かの動作や活動にゲーム性をいれて行動・適用することです。
最初にこの説明を聞いたときは、なるほど、程度の印象でしたが、思い返すと髙森さんの講話にはたくさんクイズ形式で話が進められていました。そのおかげで、講話は最後まで楽しく聴くことができ、ゲーミフィケーションの効果を自分で体験できたこと、またそれを使っている髙森さんはすごい人だなと気づきました。

・髙森さんからのアドバイスで、本を読むことの大切さを教えてもらえました。そして、沢山の本を持っている画像と、お勧めの本を見せてもらえました。今まで素晴らしい功績を残した人は、沢山の本を読んでいるので、本はすごいものだなと改めて実感しました。本というのは、その作者さんの体験を自分も追体験できる貴重な人生経験になると思うので、私もたくさん本を読み、誰かに紹介できるようになりたいです。


講話を聴いて、まず驚いたのは「あらゆる仕事にデザインが必要とされている」という言葉です。「=自分はデザイナー」という意識を含めた意味なのでスッと自分の中に入っていきました。

プレゼンや完成品を出すことだけがデザインではなく、過程全てにデザインが含まれているという考えは仕事をする上で重要なのではないかな、と思いました。
デザインとは『構想すること』 【意匠】 【設計】 【図案】の3つの過程を経て作り出されるもの、と仰っていて、書き起こすのではなく考える(アウトプットより前?)事こそが重要であると感じました。
それは自分が考えていた「デザイン」像・・・どう表現するか(アウトプット自体)という考えの真逆だったので、殊更思うようになりました。

一口に「デザイン」と言っても「〇○デザイン」のようにいっぱいあるので広義でも狭義でも定義し辛いので髙森さんが話してくれた内容を書き連ねているに等しいですが、その中でもゲーミフィケーションが一番興味を持ちました。
SNSの中で何かの目標を達成したらメダルとしてもらえたりする要素(アチーブメントって言うらしいですよ!)を盛り込んだりすることが増えてきているのは少し驚いています。
このアチーブメント機能の最大の特徴は「他人と比較」できることだと思います。発信・共有を多く含むSNSにおいて誇示する要素は新しく、珍しいものだと思います。

そしてWebのお話で、視覚や聴覚に障害を持つ人へのiPad講座で気づいていったアクセシビリティについて、目が見えないならば音声で文字を読み上げる、画像は代替文字を入れて大まかな情報を読み上げられるようにする、正しく読み上げるために文字に空白を入れない、などの一工夫からマウス・キーボードを使わない前提での閲覧、操作できる環境を作り上げる腕をWebクリエイトでは求められるものだと思います。

デザイン力を上げるポイントはとにかく関心を広げて色々やって、それを長く続けるという、Webとか仕事とかという枠を超えて「人」としてやるべきことをやることがデザイン力に繋がると思い、自分も少しずつ新しい事をやっていこうと思います。

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