機会に焦点を合わせ、チェンジ・リーダーになるべき時代

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
ピーター・ドラッカーの著書「ネクスト・ソサエティ」にこういう一節があります。

ネクスト・ソサエティを左右する最大の要因が、高年人口の増大と若年人口の減少である。(中略)すでにあらゆる先進国が、人工維持に必要な出生率2.2を下回った。

このことは、外国人労働者と移民の受け入れが国論を二分する問題になることを意味する。それは政治地図を一変させる。

経済的には、若年人口の減少が国内市場を根本的に変える。これまで先進国では、国内市場は家族形成の増大によって成長してきた。だがこれからは、大量の移民の流入でもないかぎり、家族形成は確実に減少する。


ネクスト・ソサエティは2002年出版ですが、今日本が置かれている状況にもピタリと当てはまる内容です。

少子高齢化や政治への不信・景気の低迷などネガティブな話題に事欠かない昨今ですが、ドラッカーの言うように国内の市場や景気が家族形成によって成長してきたものであるならば、それが今後下がっていくことは出生率や高齢化を見ていれば自然の流れとも言えます。この状況を鑑みれば大前研一著の「お金の流れが変わった!」や「この国を出よ」で触れられている海外市場への挑戦や、ユニクロや楽天といった大手企業が謳う英語の社内公用語化、またユニクロに至っては2012年の新卒採用8割を外国人にすると明言していることなどといったことも、個人的には結構腑に落ちてきている気がします。

すでにその流れは起こっていますが、今後は「IT」と「グローバル化」をキーに世界が動いていきます。ちなみに大前氏は「この国を出よ」の中で、今後の国際競争で生きるために「英語力」「IT」「ファイナンス」を三種の神器として挙げています。

ドラッカー名著集1 経営者の条件逆に言えば、今後予想される人口構造の変化は機会(チャンス)であるとも言えます。ドラッカーの著作の中でも個人の帝王学書として有名な「経営者の条件」の中では「成果を上げる人の8つの習慣」について触れられており、その中の一つ「機会に焦点を合わせる」の項目には「人口構造における変化」が挙げられています。また別著では「チェンジ・リーダーになるべきであり、変化を機会と捉え先頭に立って行動すべきである」とも触れています。

国内の状況は確かに厳しいかもしれませんがこれもまた一つの変化であり、捉え方や行動によってはチャンスとして活かすことも可能だと考えています。そもそも就職難にあって関係機関は企業に雇用増を訴えますが、減りゆく消費活動を前にしては企業側も雇用の増大はそもそも無理な話で、じゃあ仕事をどうやって増やすか、より活発な市場を視野に入れて行動することもまた全体で考えていくべき課題だろうと考えています。

個人的には中国に興味があると去年の初め辺りから折に触れしゃべっていたのですが、中国ビジネスに挑戦する日本人もまた増えてきているそうです(クローズアップ現代:”チャイナドリーム追いかけて”)。中国を目指せば必ず成功が待っているかは別として、Webの業界にかかわらずどんな業種でも新しい価値を創造する「イノベーション」を考えていくことが必要だと思っています。

また、必ずしも期待は中国だけというわけではなく、最近では新興国も有望な投資先として注目されているそうです。少し調べてみただけでも国によって様々な状況や特徴があり、面白いと思いつつ今年は何か一つでも手を付けてみたいと考えています。

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