新しい仕事で成果をあげるために必要なこと
新しい実習生受け入れから3週間目に突入、楽しくかつ黙々と仕事をしている日々の事務所です。
たくさんの仲間に囲まれつつ、一応にも組織のリーダーという自分にはおよそ似合いそうにもない立ち位置ながら、あまりそういう謙遜もかえってよろしくないと考えつつそれなりに自覚して日々仕事をしています。
あまりブログを書いたり本を読んだりする時間がないような忙しい毎日が続いていますが、作業の夜更かしついでに今の自分の仕事を振り返りながら覚え書きをしておこうと思います。
初めて仕事の後輩というか部下というかができた去年、直接管理していたのは2名でしたが、現在は5名の人をスタッフと実習生にもつ形で仕事をしています。一人で仕事をしていた数年前には考えられないようなことですが、お陰さまで日々楽しく仕事をさせていただいていました。これについては何度も書いていますが、人材育成事業の派遣先として声をかけていただいたJサポートの浄法寺さんに感謝しきりです。
時間からスタートする
一人で仕事をする上でもそうですが、一緒に仕事をする仲間が増えるということにおいてより重要度が増すのは時間だと考えています。ドラッカーも「時間こそ真に普遍的な制約条件である」と述べ、「経営者の条件」の中で時間についての重要性や成果をあげるための時間の使い方に言及しています。
また組織と時間について以下のようにも述べています。
組織が大きくなればそれだけ自分に使える時間は少なくなる。
組織に人が増えればその人たちの相談に乗ったり指示を出したり受けたり作業を確認してフィードバックを返したりといった仕事が増え、その分それまで自分に使っていた仕事の時間やリソースは割かれていきます。つまりそれまでと同じ仕事のやり方や時間の使い方では対応できなくなるということになります。
10年あるいは15年にわたって有能だった人が、なぜ急に凡人になってしまうのか。(中略)
彼らは、新しい任務に就いても、前の任務で成功していたこと、昇進をもたらしてくれたことをやり続ける。そのあげく、役に立たない仕事しかできなくなる。正確には、彼ら自身が無能になったからではなく、間違った仕事の仕方をしているために、そうなっている。
ドラッカーは「成果をあげるものは仕事ではなく時間からスタートする」と言います。真に普遍的な制約条件である時間から仕事を組み立てることが成果をあげるための近道であると言えます。その上で上記のように組織の体系が変化したり新しい仕事や新しい役職に就くにおいて重要なことは以下のようなことであると述べています。
新しい任務で成功するうえで必要なことは、卓越した知識や卓越した才能ではない。それは、新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において重要なことに集中することである。
至極当たり前であり単純であり難解でもあるこの答えについて、私なりの考えは常に真摯に考え続けることです。
先週のことですがスタッフに任せていた仕事について、際になって自分のチェックが甘かったために冷や汗をかいたり周りの方に迷惑をかけたことがありました。その時の自分は新しい環境に対応しきれておらず、それまでと同じ仕事の仕方をしていたためにスタッフの仕事についてチェックが甘くなっていたことに後々気づくことになりました。ただ気にしたり考えるだけではダメで、状況や問題について常に真摯に考え続けなければならないことを痛感しました。
人こそ最大の資産
組織が大きくなったことで自らに使える時間が減ったり仕事が増えたりすることについて書いてきましたが、では組織が大きくなり人が増えることはマイナスかといえば決してそんなことはなく、逆に自分の力の源が増えた良い状態であると感じています。「人こそ最大の資産」もまたドラッカーの言葉ですが、今の事務所にいる皆はまさにうちの資産であり仕事をこなす力の源です。
また、人数が増えたことについても不安に思う必要はないことをドラッカーの言葉から勇気づけられています。
部下が何人いるかは問題ではない。重要なのは、人間の数ではなく関係の数である。
そして組織の目的と役目についても触れられています。
組織の目的は、凡人をして非凡なことを行わせることにある。(中略)凡人から強みを引き出し、他の者の助けとすることができるか否かが、組織の良否を決定する。
同時に、組織の役目は人の弱みを無意味にすることである。要するに、組織の良否は、そこに成果中心の精神があるか否かによって決まる。
事務所の皆にはそれぞれが自分で考え成果をあげることができるように支援しているつもりですが、皆それぞれに自分の仕事と成果を意識してやってくれていると思います。身内のことを言うのは気が引けますが、正直皆よく仕事をし勤勉であると思います。自分も皆の努力に負けないように一緒に精進していこうと思います。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。