ウェブ進化 最終形【読書レビュー】

安藤です。ウェブ系のレビューは今回が初です。

副題に”「HTML5」が世界を変える”とありますが、本当に世界を変えるほどの影響力があるかは微妙です。しかしわれわれウェブ業界の世界は確実に変わります。ウェブはもはやホームページで文字や写真を見せるためのものではなくなります。当方でも業務で既にHTML5を使ったウェブサイトを請け負っていますが、HTML5はウェブサイトだけでなくアプリや出版などさまざまな分野の共通言語になるだろうと筆者は予想しています。ウェブサイトだけ作っていればいい時代は終わるのかもしれません。

iPhoneやAndroid等のスマートフォンの端末にインストールして使うタイプのアプリ(ネイティブアプリ)は互換性がありません。iPhoneのアプリをAndroid端末で使うことはできません。Appleはこのようにクローズド・プラットフォームで魅力的なコンテンツを囲い込むことによってユーザーを増やしてきたわけですし、GoogleもAndroidアプリに限ってはクローズド・プラットフォームなわけです。しかし、AppleもGoogleもオープン・プラットフォームであるHTML5支持しています。本書を読むとAppleがHTML5を選択せざるを得ない理由やGoogleが一枚岩ではないことがわかります。
また、一見保守的に見えるMicorosoftですが、属に言うブラウザ戦争のころは革新的な技術をいくつも開発していたそうです(例えばAjax)。今では後手後手に回っているMicorosoftですが、このまま衰退せずに以前のような姿(なんて書いてますが当時を知らない)を見せてくれるのか?期待したいです。(Windows8のMetroスタイルではHTML5アプリが動く)

そして日本企業の復活の鍵もHTML5が握っているそうです。HTML5を共通言語として、すべてのものがインターネットにつながる時代が来た時、AppleやGoogleにも負けないアドバンテージが日本企業にあるのだと筆者は言っています。ただ、こちらから何もアクションを起こさなければこのまま衰退していってしまうでしょう。FacebookがOperaを買収する噂があるように、日本企業もそれくらいのインパクトのある行動を起こすことを期待しています。

(業界2年目なのになんか偉そうなレビューになってしまった。文章って難しい。)

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