「もしドラ」と「週刊ダイヤモンド」のドラッカー特集

週刊 ダイヤモンド 2010年 4/17号 [雑誌]前号の「週刊 ダイヤモンド2010年4月10日号 [営業力強化法特集]」を満足に読まないうちに読んでしまったのが、「週刊ダイヤモンド2010年4年17日号」です。今回の特集は「もっと知りたい!ドラッカー」ということで、マネジメントの父ピーター・ドラッカーの特集です。最近マイブームだったこともあって速攻本屋で購入。しかしこの表紙はなんとも買い辛かったです(笑)。ちなみにこのブログを書いている時点ではまだAmazonでは買えませんでした。

ちなみに今号の表紙にも使われている「もしドラ」こと「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は先に読んでいたのですが、これは個人的にかなり大当たりの良書です。今回の特集でも冒頭で筆者が『「もしドラ」はドラッカーのマネジメント論を紹介する入門書というよりは、その使い方の一例を示す応用編として書いた』と言われているように、高校野球のマネージャーが「マネジメント[エッセンシャル版]」からドラッカーの言葉をヒントに様々な気づきや取り組みを進めていく様子が描かれています。これが小説タッチでとても読み進めやすい。ちなみに本書に登場する女子マネージャーみなみのモデルは、AKB48の峯岸みなみさんだそうです。著者の岩崎夏海さん自身がAKB48のプロデュースにも関わっているそうで、間近で見ていた峯岸さんの行動がそのままドラッカーのマネジメントに当てはまることがあったことから、架空の人物というよりまさにモデルといったところなのかもですね。特集の冒頭で峯岸さんと岩崎さんの対談も掲載されています。

「もしドラ」買わずに「マネジメント[エッセンシャル版]」を買って読んで理解してしまえば早いじゃない?と思われるかもしれません。実際自分も先に「マネジメント」を買って読んだ口です(笑)。が、後で「もしドラ」を買って読んですごく良かったと感じています。正直「マネジメント」は難解というか、いや、基本のエッセンスを淡々と述べられている形だけに、その意味を消化して理解するのがなかなか難しかったんです。

その点「もしドラ」は、「マネジメント」の中にあるドラッカーの教えをたびたび引用し、その都度女子マネージャーがそれについてアクションを起こすという展開があって、すごく理解しやすいと言うか、まさに応用例を示してくれるためすごく飲み込みやすくなる感じです。

とは言え「もしドラ」に書かれているドラッカーの言葉はわずかなので、やはり「マネジメント」本書や原書を読んだ方が良いのだと思います。それに「マネジメント」やその他多くのドラッカー本は、読んですぐ理解できなくても良いと思っています。たびたび読み返してみることで、その時の自分次第の理解や気づきが出てくるんではないかなと思っています。

ちなみにこのドラッカー特集で「もしドラ」について触れられているのはわずかなので、本特集を読んでから「もしドラ」を読まれても良いと思いますし、その逆でも良いと思います。

特集ではドラッカーを学んでいる個人や企業の取り組みのほか、「あなたの悩み別 初めてのドラッカー完全ガイド」と題して、ビジネスマンが抱いていそうな様々な悩みについて、「日本でのドラッカーの分身」こと上田惇生氏がドラッカーの教えを引用する形で応えてくれるコーナーもあります。が、おそらくこのコーナーを読んですぐ問題が解決するとか、特効薬のような安易なアドバイスは書かれていないと思います。書いてあるのはあくまで原則というか非常にシンプルな言葉です。でも同時に普遍的なものでもあるので、ここに書いてある言葉を信じて何を読みとりどう生かすかは、読み手それぞれに託されることだと思います。冒頭でドラッカーがマイブームと書きましたが、できればブームで終わらせず自分の中ではずっと読み続けたいと思っています。

先日も書きましたが、「実践するドラッカー【行動編】」についても本特集で触れられています。ドラッカーの教えはまだ理解するのに苦労していますが、分かりやすく行動に移せるように配慮された本書を横に置きながら、まずは自分の時間の使い方をメモするようにしています。三日坊主にならないようにがんばります!

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