難聴者・中途失聴者の方向けiPad講習会で講師を担当しました

講習会の様子
2015年2月15日(日)と3月22日(日)に青森市のねむのき会館で、難聴者・中途失聴者の方向けiPad勉強会で講師を担当しました。

今回は青森県難聴者・中途失聴者協会さんからご依頼いただきました。協会の皆さんには「聴覚障害のある方にiPadを教える人財育成講座(聴覚障害者対象)」の時に、模擬実習のモデルとしてご協力頂いたことがありました。

初回はiPadを初めて触るという方が多かったので、基本的な知識や操作などをじっくり時間をかけて行いました。合間に、iPadのSiri(音声入力機能)を使ったリアルタイム字幕としての使い方をお見せしたのですが、これに興味を惹かれた方も多かったようです。

リアルタイム字幕としての使い方は簡単で、メモ帳のアプリで文章を打つ際に音声入力を選択して声で文章を打つと、喋った言葉が即座にメモ帳に記述されるという機能を使ったものです。普段何気なく使っていたのですが、よく考えるとこれは聴覚障害の方は便利なのではと思い、最近よく紹介しています。

難聴や中途失聴の方は手話ができない方もいるので、筆談や読唇によってコミュニケーションを取ることが多いのですが、筆談は時間がかかることもあってスムーズなコミュニケーションとはなかなかいかないのが現状です。このリアルタイム字幕の使い方は、そうした問題を軽減するひとつの方法と考えています。

勉強会の二回目は、初回のおさらいと、いくつかのアプリを実際に使ってみるなどしました。筆談のアプリ「筆談パット」や、喋った言葉を文字と音声に出力してくれる「こえとら」、遠方の方と筆談でやり取りできる「手書き電話UD」などを使ってみて、皆さんで色々な使い方を試していました。

難聴や中途失聴の方は、同じ聴覚障害でも、ろうあ者の方と異なる部分が多々あります。手話を使わない方もいるので、その場合は手話系のアプリなどを使うことはないかもしれません。また勉強会のセッティングも、ろうあ者の方の場合は手話通訳者の方にサポートしていただきますが、難聴や中途失聴の方の場合は、字幕表示用のPCとプロジェクタを用意したり、講師の声を拾って近くから出力するホース型のスピーカーや、より手元の操作を説明しやすくするために要約筆記の方が一緒に座って説明を要約するなど、様々な要素が必要です。

iPadの人財育成講座や今回の勉強会などで実際に難聴や中途失聴の方に会うまでは、ろうあ者の方との違いが自分自身の中でも明確でなかった部分が多々あり、とても得るものが多かったと感じています。やっぱり当事者の方と会って話を聞いたり直接触れ合うことで初めて見えてくるものがたくさんあると改めて感じました。

視覚や聴覚だけでなく、様々な障害の方と触れ合うことでまた新しいIT機器の活用の仕方が見えてくると思うので、ぜひ色々な方と会いたいと考えています。興味のある方はお気軽にお声がけ頂ければありがたいです。

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