視覚障害のある方々と読書会をしました

読書会の様子

2015年7月18日、青森市の「みんなの架け橋」さんで、視覚障害のある知り合いを交えて読書会をしました。

以前から視覚障害のある人たちと読書会とかやれないかなと思っていたんですが、直接のきっかけは、「視覚・聴覚障害のある方にiPadを教える人財育成講座」を受講してくれたり、たまにやっている持ち寄り読書会に来てくれている知り合いの瀬川さんから「視覚障害の人たちを交えて読書会やりませんか?」と言ってもらったことでした。

前からやってみたかったのもあって、声をかけてもらってから2ヶ月ほど経ちましたが、目標だった「夏までにやる」は達成できました。

当日は視覚に障害のある方が5人、晴眼者が3人の計8人でまったり開催しました。

いつもの持ち寄り読書会のように、本についての話を挟みながら大方は世間話とか他愛のない話で楽しく過ごしました。それぞれに今読んでいる本や読んだ本、人にオススメしたい本などを紹介したりしました。

視覚に障害のあるお一人は、この時期芥川賞を受賞した又吉直樹の「火花」を点字で読まれたそうで、点字版の「火花」をわざわざ持ってきてくれました。点字だと通常の本よりページ数が多く、本自体の大きさも結構なものでした。その場で点字を読んでくれて、何年発行とか、点訳者の情報などを教えてくれました。

ちなみに視覚障害の方向けに作られた本というのはいくつか種類があって、点字版であったり、人の声で音声として作られたDAISY(デイジー)図書などもあります。また最近はスマホやタブレットで使える電子書籍などもあり、Kindleの電子書籍は文字を拡大したり音声で読み上げたりなどもしてくれて便利です。

興味深かったのは、DAISY図書は人の声を録音して作られるため、作成者によって本のイメージが変わる場合があるということ。これは良い場合もそうでない場合もあるみたいで、お気に入りの本が思わぬ訳され方をされているとちょっと…というケースもあるそうです。

色んな話をしたり聞いたり、あっという間に3時間。とても充実した楽しい集まりになりました。またぜひこういうまったりな会をやりたいと思いますし、聴覚に障害のある方とか、色々な集まりができればと思っています。

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