
難聴者・中途失聴者協会さんでiPadの学習会
2019年3月17日、青森市のねむのき会館で開催された、青森難聴者・中途失聴者協会さん主催の学習会で講師を担当しました。
学習会のタイトルは「耳代わりに役立つスマホ・タブレットの新情報」ということで、iPadをメインに基本的な操作や役に立つアプリなどを紹介しました。
前回こちらで講習をさせていただいたのは2015年だったので、4年ぶりにまた呼んでいただけて嬉しかったです。
学習会では前述した通り、主にiPadを軸として基本的な知識や操作方法のほか、iPadやiPhoneにもともと備わっているアクセシビリティ機能の紹介や、耳の聞こえにくい方でも活用できるアプリなどを紹介しました。
今回は参加人数よりも用意できたiPadの台数が少なかったので、アンドロイドの端末を使いながら参加していた方も何人かいらっしゃいました。
そのため話の合間合間に、アンドロイドの端末でも使えるアプリや、Apple Pencilなど面白みのある機器なども紹介しながら進めました。
終盤のアプリ紹介では、協会の先生の方から直接、難聴の方々が便利に使えるアプリを実演していただきました。
1つは「電話お願い手帳」。電話や連絡が難しい方が、画面で必要事項を選択していくと、他の方に伝えたい内容が画面に表示できるという機能です。
上の画面は、110番を誰かにお願いする時に用意するための画面です。
選択肢から任意の項目を選んでいくことで最終的に何をどうしてほしいか説明できる画面が表示できるようになります。
これはアプリ版だけでなく、紙の手帳版もあり、スマホを持っていない方でも使うことができます。
もう一つは「みえる電話」というアプリです。
ドコモを契約しているユーザ限定のサービス(片方が契約していればOKだったと思います)ですが、電話をかけた際に声での通話ができるだけでなく、キーボード入力した文字列を機械音声に変換して相手に伝えることができるという便利なサービスです。
これを使うことで、耳の聞こえる人と聞こえない人とが電話でコミニュケーションをとることができます。
耳の聞こえる人は、普通に話せばその言葉が変換されて相手の画面に文章として表示されます。
こちらも協会の先生が利用されていたので、同じ耳に障害のある方同士での通話の様子を見せていただきました。
文字入力するスピードにもよるかもしれませんが、耳の不自由な方同士が電話を介してやり取りされているのはとても印象的でした。
ビデオ通話アプリは、手話を使う方同士であれば便利に活用することができます。
今回はLINEのビデオ通話アプリを4人でつなぎ、コミニュケーションしている様子を実演してもらえました。
会話に参加している4人の顔が画面の中に表示され、同時に手話でのやりとりができていました。
今回はこのように、私からの紹介だけではなく、当事者の方が実際に活用している便利なアプリなどを紹介してもらえて、私自身もとても勉強になりました。
次回また呼んでもらえる時があれば、いろいろ新しい情報を紹介したいと思っていますし、また今回と同じように参加者の皆さんからもいろいろな情報を聞かせていただけると嬉しいです。
楽しい時間を過ごせてとても良かったです。ありがとうございました!
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