世代を読むこと by「大人かわいい」
2010年5月13日のNHKクローズアップ現代は「大人も“かわいい!”」ということで大人かわいい特集。番組の前半は30代になったタレントの吉川ひなのさんが、20代の頃と変わらず「かわいい」スタイルを続けていることが30代前後の「アラサー世代」に支持されているという内容でした。以下番組紹介の引用です。
この春、おしゃれのキーワードは「大人かわいい」。「大人かわいい」とは、大人になっても女の子らしさを追い求めること。とくに30代前後の「アラサー世代」を中心に圧倒的な支持を集め、街には10代が好みそうな花柄のワンピースやヒラヒラしたスカートを身にまとった30代女性の姿が目立つ。
「大人かわいい」をテーマにした雑誌「SWEET」は、出版不況の中、100万部を記録。モデルの大半は30代だ。ブームの背景には、年相応とされてきた ファッションへの違和感がある。雇用不安の拡大や未婚率の上昇などの変化によって、これまで「OL向け」や「結婚適齢期向け」とされた理想のスタイルが、 現実離れし始めているのだ。
年月が経てば20代の女性が30代に変わっていくのは当然ですが、この世代の移行は先日レビューで取り上げたに「空気読み」企画術も記述がありました。
(前略)ヒット商品には、どの世代にも受け入れられるヒットと、一部の層だけに熱狂的に支持されるものがあるからです。
後者の場合には、「世代の空気」を把握しておく必要があります。(中略)多感な時期に、外部環境から受けた刺激によって、ある特定の「世代の空気」ができあがります。だからこそ、年齢を重ねても同じ判断基準を引きずる傾向があります。ですから、世代で見るのが、一番有効な手法なのです。
世代ごとの違いには、その世代の自我が形成される時期にあった社会背景が反映されるようです。それにもとづいた各世代の考え方や意思決定で重要視していることを理解しておけば、企画を考えるときに「キモ」をつかむことができます。
この世代ごとの違いを考えれば、流行や嗜好は時が流れるにつれて常に変化すると言えます。といえば当然のようなことなのですが、この世代の変化を意識していればその変化が起こった際、もしくは起こる前に何かしらの有効な施策が考え付くのではないでしょうか。
コメント ( 2 )
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■大人も“かわいい!”―私たちの精神には清少納言から連綿と続く”言霊”の威力が刻み込まれている?
ブログ名称:Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理
こんにちは。昨日NHKの番組クローズアップ日本で、「大人かわいい」に関んして報道されていました。この番組のそのものは、あまり面白くはなかったのですが、この社会現象につき私も以前からかなり興味を持っていたので、私なりに考察した結果をブログに掲載してみました。
「大人かわいい」、特に「かわいい」という言葉には、清少納言から連綿と続く「言霊」の威力が込められてるのではないかと思います。最近のいわゆる「かわいい系」のリアル・ファッションは、優れて日本的であり、やはり日本の伝統文化によって培われたもので、だからこそ、現代日本にフイットして、多くの人々の心に訴えるものがあるのだと思います。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。
>yutakarlosnさん
はじめまして。コメントありがとうございました。
ブログの方まだちらっとしか拝見していませんが、すごく詳しく書かれているようですね。じっくり読ませていただきたいと思います。
ファッションや女性のことについてはこと疎いのですが、よく見ている番組での特集だったので気になって書いてみました。勉強させていただきます。