「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」
市前です。タイトル名の、本のレビューです。
著者の鍵山秀三郎さんは、イエローハットの創設者でいらっしゃいます。
この方が書いた掃除の本を以前にも読んだことがありますが、この本は語録のようになっていて、心の豊かさや品性などについてとてもシンプルな言葉で説明されています。
「頭のよい人とは、よいことを考えるひと。どんなに立派な学歴があっても悪いことを考える人は頭の悪いひと」そして、「人間の手と頭は連動している」というのが、鍵山さんの幹となる考え方ではないかと思います。「人とのご縁を大切にする」や「正しい経営のあり方」そして「国を滅ぼさぬために」などさまざまな事柄が、実は深いところで掃除とつながっているというお話です。
鍵山さんは、会社を創業してから40年以上、日曜祭日も休まず出社してトイレ掃除を続けていらっしゃいます。掃除は一番手近で、誰にでも、いつでもできることです。しかし、一言に40年といっても、1日も欠かさず続けるのは、並大抵の努力ではできないと思います。
「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいに」なり、運命も切り開けるなら、掃除をしないほうが損です。でも、今日くらいは休んでも大丈夫、とか忙しいからと後回しにしてしまうことがあります。そんな私のために、良い言葉を見つけました。「本物人間の見分け方」です。
見分け方は2つあり、ひとつは、その人のいっていることと行っていることがどれだけ一致しているか。もうひとつは、自分の利益に直接結びつかないことに対して、どれだけ無心に取り組んでいるかどうか、だそうです。私はまだまだ本物人間ではありません。
掃除をすれば、良いことばかりです。でも、一番は自分の心を磨いて本物人間に近付くために、始めてみようと思いました。
コメント ( 2 )
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まずは一番身近な自分のデスクから片付けようかなと思いました^^;
身の回りの掃除をすることで仕事の効率も上がると思いますし、なにより気持ちがすっきりするので、気持ちにゆとりが出来ますし、アイデアが湧いたりする原動力にもなるでしょうね。
自分自身、「本物人間」には程遠いので少しでも近づけるよう頑張らないと^^
Kohさま
こんにちは、市前です。
読んでいただき、どうもありがとうございます。
まさにKohさんのコメントのとおり、この本は「感性」についても触れられています。継続する秘訣は「現状に甘んじることなく常に工夫改善すること」だそうです。
目次だけでも面白いと思いますので、機会があれば、どうぞご覧ください。