「わたしはわたし!」セルフ・ラブで幸福の扉を開ける15の鍵【読書レビュー】

「わたしはわたし!」セルフ・ラブで幸福の扉を開ける15の鍵 (tiara books)レビュープラスさんからいただいた『わたしはわたし!」セルフ・ラブで幸福の扉を開ける15の鍵』のレビューです。

前回のまた、やっちまった!に続いて普段あまり手の出ないスピリチュアル系の書籍だったのですが、これはこれで発見があるもので、レビュープラスさんのお陰でそれまで興味のなかった分野を見させていただけることは本当にありがたいと思っています。

本書のメインテーマはタイトルにもあるように「セルフ・ラブ」、自らを愛することについてです。架空の女性を主人公にしたショートストーリーをベースに、セルフ・ラブについてのポイントが次々に紹介されていきます。このストーリーは結構良く考えられているというか、日常の中で有り得そうなシチュエーションということはもちろん、「そんなに上手くいきっこない」という部分も加味された内容だと思います。ストーリーの中でよく登場する掛け合いについては、哲学系のそれに似ている部分、自らの思考について多面的に捉え推敲を深めていくような流れを感じました。文章自体は平易なのでより理解しやすいかもしれません。

「セルフ・ラブ」と聞くと「ポジティブ」な考えで自分を励ましていくというイメージがあるかもしれませんが、本書の中では以下のように触れられています。

セルフ・ラブは、日本語に直訳すると”自己愛”です。(中略)自分の良いところだけを受け入れるのではなく、自分のネガティブな部分やネガティブな思いや感情も持っていても良いんだよ〜、とちゃんと受け入れてあげるということです。

ただ単純にポジティブでいるようにという無理感ではなく、ダメな部分も含めて自分を受け入れるということが重要とあります。このように本書では「自分」についてのポイントが多く紹介されています。

  • 「自分を愛せない人が、他者を真に愛することはできない」
  • 自分が自分をどう見ているかで、他者への言動への感じ方が全く違う
  • 自分を否定する思いは、実はとても心身のストレスになる。人に言われるのも自分で考えているのも、実は同じくらいのストレス
  • 自分の気持に正直になること。自分を批判したり否定しないで、その思いに向き合うこと

この「自分」に主軸を置いて考えることは、ネガティブな感情でいる場合はなかなか難しいかもしれません。しかし個人的には腑に落ちる話で、安岡正篤の著にも内観、瞑想といった自己に向き合い、その中にすでにあるはずの答えに耳を済まし目を向けることが重要であると記されています。

人間のあらゆる生活・思想・行動の一番大事なことは、外物を追うことではなくて、まず己自身に反(かえ)るということにある。自分が本当の自分に反る。ここからそれぞれの本当の生活が出てくるのである。

自分が本当の自分にかえり、そこから着実に、真剣に行動を起こす、思想を開く、それが人間の当然の道であり、実践である。自分が自分にかえって、本当の内面的な自己に徹するときに、そこに厳粛な、疑うことのできない、否定することのできない至上命令がある。それが天の明命なのである(陽明学十講)

また、本書では後半にかけてスピリチュアルの要素が多く見てとれます。「宇宙意識」や潜在意識といった内容や、全てが潜在的につながっているといったことは、見慣れていなければ抵抗のある方もいるかもしれません。しかし自分にとっては先の安岡正篤の著でも同じようなことが触れられており、また潜在的な意識の強さや効用、引き寄せの類については自身の経験からある程度理解がある方だと思っているので、この辺りもふんふんと腑に落ちる内容に感じました。この辺りについてはまた別の機会にでも触れられればと思っています。

また、筆者はヒーリング・カウンセラーの肩書きをお持ちということで、箇所箇所でカウンセリングの専門知識がコラム的に紹介されている部分も興味深かったです。カウンセリングについて無知ということもあり、「そういう専門的な技術があるんだ」という発見が新鮮でした。

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