「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第3期第9回

五所川原市で開講中の「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第3期は昨日第9回を行いました。

実習を想定した練習の様子

前半は、全盲の方にiPadの使い方を紹介する練習。2人1組になって全盲の方役と教える役を交代しながら練習しました。

毎回のことですが練習とはいえとても難しいと感じる方が多かったようで、「全盲の方をイメージして家で入念に練習してきたつもりだったけど、実際にやってみると思った以上に説明できなかった」「頭で分かっていてもそれを説明することが難しいと感じた」などの声が挙がっていました。

実習を想定した練習の様子

練習の様子を見ていると、全盲の方役から発せられる質問や要望の中には、私でもなかなか難しそうだな〜と感じるものもありました。

すべての要望に完璧に応えることは難しいと思います。これに対応するには教える側の知識を広げることはもちろん、機転を効かせることもポイントになってきます。

たとえば「天気予報について知りたい」という要望があった場合、Safariで天気予報のページを検索してもよいのですが、iPadのSafariではパソコン用のページが表示されるため、情報量が多すぎてVoiceOverでの読み上げは難しい場合があります。

この場合はSiriを使って「明日の◯◯市の天気予報は?」などと問いかければ、ピンポイントの情報を音声で教えてくれます。

「調べ物=Safari」とは別の視点で方法を考えてみると、スムーズな解決方法が出てくる場合があります。

この日は練習以外に、さまざまな障害のある方が活用できるアクセシビリティ機能やApple Watchの紹介なども行いました。

第3期もいよいよ来週で最終回。全盲の方をお招きしてiPadの使い方を紹介する実習です。受講者の皆さんにはベストを尽くしてがんばってほしいと思っています。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。