「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第6期第10回:実習2回目

弘前市で開講してきた「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第6期は昨日10回目を行い無事に終了しました。

ラストは聴覚に障害のある方へiPadの説明を行う実習を行いました。今回は聴覚に障害のある方4人にモデルとして実習に協力していただきました。ありがとうございました。

実習の様子

受講生の皆さんは3チームに分かれてモデルの方々に説明。どのチームも筆談を快適に行う「筆談パット」の使い方を紹介していたようですが、画面の書き方だけでなく画面やペンの色を変える方法や呼びかけの音を変更する方法など、説明する人それぞれの特徴が出ていたようでした。

手話はできなくても将棋はできるという受講者さんが、1台のiPadでろうの方と将棋アプリで将棋をしながら、もう1台のiPadで筆談を行う場面も。将棋と筆談を通してろうの方と聴者がやり取りしているのは面白いと思いながら見ていました。

実習の様子

字幕生成アプリのUDトークを中央に置いて、話し言葉をリアルタイムで文字として表示してみたり、iPadの画面に複数のアプリを表示したり。「サウンド認識」機能で特定の音が鳴ったらiPadに通知する機能を紹介したり、YouTubeの動画に字幕をつける方法を教わったモデルさんからは「古い映画が好きなので、動画に字幕をつけてたのしみたい」と仰っていました。

修了式での感想では「実習でiPadの説明をしているうちに、もっとモデルさんとコミュニケーションを取りたいと思った」という感想が多く寄せられました。

講座で説明したことはiPadを活かした便利さや面白さ、楽しさでしたが、それの前にはやはり相手に心を寄せることが大切だと考えていました。実習を通してとくに感じて欲しかったことをラストの感想で聞くことができ、とても嬉しかったです。

受講者の皆さんには寒い季節のなか毎回通ってくれたり、たくさんの差し入れをくださった方もいらっしゃいました。大変お世話になりました。

これで今年度予定していた三沢・むつ・弘前での講座はすべて終了しました。今回も素敵な受講者の皆さんに恵まれて、本当に充実した活動を行うことができました。ありがとうございました。また来年度もどこかでお会いできたらと思っています。

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