エクスクラメーションとクエスチョンマーク

伝わらない言葉:わかりにくい説明の特徴

受けた説明に対して「それってどういう意味?」と不思議に思うことがたまにあります。

そしてなぜかそれは同じ人から繰り返されることが多い。ということはその人の説明には何かしら足りないものがあるか、自分の理解力が足りないかのいずれかだと思います。

もちろん後者の可能性もあるわけで、実際に自分の理解が甘かったり見落としがあったりすることもあるんですが、「これはどう考えても相手の説明がわかりにくい」と感じることもままあります。

なぜわかりにくいのか、どうしてそんなわかりづらい説明をするのか。あえてわかりにくい説明をするケースもあるかもですが、そういった必要がない場合にわざとわかりにくい説明をすることはないわけで、となるとやはり最初の問い、その人の説明に足りないものがあるか、自分の理解力が足りないのかに戻ります。

とはいえ堂々巡りだとキリがないし、ここはあえて開き直り「その人の説明に足りないものはなにか?」を考えてみたいと思います。

といっても自分が思いつく理由はシンプルで、その数も少ないです。強いて挙げるなら以下の2つだと思います。

  1. 説明に主語がない
  2. 説明者が自身の前提条件だけを元に説明している

目次

1.説明に主語がない

要は文法的に問題がある説明だということ。とくに主語は、説明側の頭の中にはすでにあるのでつい省いてしまい、そのまま相手に伝えてしまうパターンです。

当然受け手側は「?」となるわけですが、この場合は説明側がきちんと基本的な文法(主語+目的語+述語)を意識して話せば問題ないと思います。また、受け手側によっては主語を類推してなんとか回答できる場合もあるかもしれません。

2.説明者が自身の前提条件だけを元に説明している

これが案外と厄介なパターンだと思っていて。

起点は1の主語がないパターンと同じで、説明側にとってはすでに既知のもので意識する必要がないため、無意識に「相手側もわかっているだろう」と勘違い、伝えるべき情報のいくつかを無視して説明してしまうことになります。

このパターンが厄介な理由は、足りない情報が複数ある場合です。1のように主語だけ足りないとかであればなんとかイメージを膨らませて回答できるかもしれませんが、提示されていない情報が複数あるとかなり苦労します。

対処法としては、不足と思われる情報を相手に確認することが基本。最もベーシックな方法ですが、このパターンの場合、説明側に確認しても適切な情報が返ってこないケースもままあります。

なぜなら説明側にとって自身の前提条件は「当たり前」過ぎて、それが受け手側にとって説明の必要がある情報とは気づけない場合があるから。こうなると受け手側が知りたい情報を正確に理解できるまでかなり手間がかかる場合があります。

受け手側に伝わる、わかりやすい説明をするためには?

説明側がこうしたわかりにくい説明をしないためにはどうしたらいいか。いろいろポイントはあると思いますが、ひとつ挙げるとしたら「自身の前提条件をゼロにして説明する」ことだと思います。

上で挙げた問題の大部分は、説明側が無意識にもつ前提条件にかかっているわけで、つまりはこの前提条件という部分をあえてゼロにして、最初から受け手側に説明をすることで必要な情報を過不足なく伝えられると思います。

本来であればここで事例でも挙げれば良いと思うのですが、そこまでの手間と時間がなくここまで。

要するに、わかりやすい説明をしてくださいという心からの切望でした。

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