制作したサイトが新聞に掲載されました

画像:東奥日報の記事先日このブログで盲目のシンガーソングライター板橋かずゆきさんのサイトをリニューアルした件を書きましたが、それが地元紙の東奥日報に掲載されました(7月10日朝刊)。以下東奥日報の記事から引用です。

板橋かずゆきさんHPリニューアル
視覚障害者に配慮

むつ市在住の盲目のシンガー・ソングライター板橋かずゆきさん(40)のホームページ(HP)がこのほどリニューアルされた。一見すると普通のHPだが、目の不自由な人が利用しやすいように工夫を凝らしている。

視覚障害者の多くは「音声読み上げソフト」と呼ばれるソフトを使って、HPを利用している。多くのソフトはHPの上から順に書いている文字を読み上げていくが、既存のHPでは不便に感じる点も多い。

例えば、サイトのデザインによってはページ上部の広告を延々と読んで内容部分にたどり着くまでに時間がかかることがよくある。違うページに移ると、ページ上部の広告部分をもう一度聞かなければならないことも。

特に困るのは画像中心のサイトだ。天気予報サイトで、天気が太陽や雲のマークで表している場合は肝心な情報を得られない。「一番知り合いのはそこなのに」と板橋さんは苦笑する。

板橋さんのHPで音声読み上げソフトを使うと「メニューをとばして本文へ」などと案内してくれるほか、画像には簡単な説明書きを付記している。板橋さんは「視覚障害者の人で、私のHPを見る人は多いと思う。その人たちの意見を取り入れて、いろいろ試してみたい」と意欲的だ。

HPのリニューアルを手掛けた鶴田町のウェブデザイナー高森三樹さん(31)は「インターネットが誰にでも優しく使えるようにしていきたい」と話している。

自分の制作したサイトが公になるのは嬉しいようなあまり見てほしくないようなという感じで実は複雑なんですが、障害者についてウェブ制作側も考えているということを広く知ってもらえたらと思っています。個人的には@akr_ymmtさんに「いい仕事してる!」と誉めてもらったのがすごく嬉しかったです!ありがとうございます!

取材していただいた際はかなり色々しゃべらせていただいたのですが、要約すれば記事にあった一言です。また、音声読み上げソフトについても、こちらの長い説明を分かりやすくまとめて書いていただき、記者の方にはホントに感謝しています。

Webアクセシビリティに配慮することは「インターネットのバリアフリー化」や「ユニバーサルデザイン」とも言えます。そしてこれは多岐に渡る関わりがあります。

例えばWeb制作者が上の記事で紹介されたようなアクセシビリティへの配慮をしたとしても、利用する側の環境やソフトが整っていなかったり使い方が分からない場合は機能しません。また、Web制作者が「こういう機能を付けられたらもっと便利に使ってもらえる」と考えても、ブラウザや音声読み上げソフトを作るベンダー側がそれについて配慮してくれなければ制作者はどうしようもありません。

こういった理由から、Webアクセシビリティは一人ではできないことが多々あります。だから色々な方の話を聞いたり広く情報を得ることが大事だと思います。それはこれからも可能な範囲で長く続けていければと思っています。

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