電子書籍読んだら紙の本の良さに改めて気付いた

Kindle PaperwhiteAmazonの電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」を使い始めた頃、「Amazonの電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」を使ってみている感想」というエントリーを書きました。その後も変わらず愛用しています。

先日参加したAomori Web Advent Calendar 2012のテーマは「今年1番ヒットだったツール」ということで、どっちについて書こうか迷ったのがRedmine(プロジェクト管理ソフト)とKindleでした。Facebookで「どっちについてが読みたいですか?」と投稿したところKindle票を頂いたのですが、Redmineについてすでに書き上げていたのでその時はRedmineをテーマにアップしました。ということで改めてKindle Paperwhiteのその後をちょこっと書きます。

冒頭の写真を見て頂けると分かるかと思いますが、今は別売のカバーに入れて使っています。外に持って出る際にカバンの中の硬いものから液晶を守るためと、喫茶店やファストフード店で使う時に見せびらかしに思われるのが嫌なのでという二つの理由からカバーを使ってます。

でも家やひと気のないお店であればカバーを取って読むこともあります。やっぱりカバーをつけている分気持ち重さを感じるのと、カバーだと上部に少しだけ影になる部分も出たりするので、この辺はケースバイケースで取ったり付けたりしています。

購入した本も少しずつ増えて今は18冊程度になりました。無料の本も合わせるともう少し入っています。

使用感については最初にレビューした頃と特に変わっていないと思います。改めて感じたことといえばやっぱり冊数が増えてきたことにともなって感じる利便性ですね。18冊の本がこの小さくてコンパクトなデバイスに入っていると思うと驚くと同時に嬉しさも感じます。電子インクディスプレイ特有の表示切り替わりの遅さにも慣れてきました。

紙の本の良さも改めて再認識

Kindle熱が自分の中で盛り上がっていた頃には「電子版が出てるなら極力紙の本ではなくて電子版を買いたい」と思う時もありましたが、今は少し落ち着いています。これは電子版の良さが当たり前に感じられるようになってきたと同時に、やっぱり紙には紙の良さがあるということを、Kindleを体験することによって再認識できたということがあります。

「電子書籍」といってもデバイスによって表示速度や見え方(カラー・モノクロ)など様々な差異があるので一概に比較はできないのですが、全般的に電子書籍リーダー系は紙の本に比べてやはりページめくりのスピードに難があります。パラパラと指でめくったり、ある程度目星をつけて一気にスキップしたりといった動作は、慣れもあると思いますが紙の本の方が格段に扱いやすいです。またKindleではモノクロカラーでもあり画面がそんなに大きくないこともあり、これらのことからページを前後に行ったり来たりして確認を繰り返すような内容のもの、図などカラーの色分けや精密な図版が採用されているような内容にはKindleは不向きだと思います。

装丁から感じ取れる紙の本の「宝物感」

紙の本Kindleを使い初めてから数日後、アマゾンから注文していた紙の本が届きました。「BE ソーシャル! ―社員と顧客に愛される5つのシフト」という書籍なのですが、箱から開けた時の新鮮さがとても印象に残っています。本書は365ページとそれなりに厚みのある本なのですが、それに加えてこの金色に輝くような装丁がとても刺激的。この装丁が醸し出す一種高級感のある雰囲気や贈り物感、宝物感は、注文してすぐインターネットを通じてKindleにダウンロードされる利便性とは全く相反するものですが、個人的には改めて紙の本とその装丁の魅力に気付かされたような気がしました。もちろん装丁だけでなく本それぞれによって違う紙の質感、重量感、親指に感じる残りページ数の感覚など、五感で感じ取れるものが紙の本には山ほどあると改めて感じます。

Kindleに入っている書籍についてはどれも自分にとって有益ですし、注文して数十秒で本が読めるようになるこの利便性は手放せないと思っています。でも、紙の本が与えてくれる宝物感もまたその本に愛着を持たせ、読書の友として一種ほっこりさせてくれるような気持ちになり、本というモノを大切にしようという気持ちや、お気に入りの装丁の本を本棚に並べて気分転換や部屋を飾るような楽しい気持ちにさせてくれる良さがたくさんあると感じた次第です。

余談ですが、週刊雑誌については今年は結構な割合で電子版を購入しています。薄いとはいえやっぱり場所を取らなくて済むのが良いですね。読む時はiPadかiPad miniで読んでいます。これ系の雑誌はあまり本棚に残しておこうとは思わないんですね残念ながら。本棚と本、電子版と紙版の相性もそれぞれ入り組んでいる私の本事情でした。

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