電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?

画像:電子書籍の衝撃

画像:電子書籍の衝撃

お疲れ様です。成田 5回目のレビューになります。

今回のレビューは 今まで私が読んできたジャンルとは一味違った本になります。まず、はじめに…。久々に読書をして疲れました。この本なんですが、ハンドブックサイズで300ページしかないから、サクッと読めるだろうと変なタカをくくっておりました。しかし読み始めると 予想を遥かに超える内容の濃さとボリュームにびっくりしました。しかしその分 読み応えがありました。早速レビューにいきますね。

電子書籍。以前から騒がれていたことですよね。今年 2010年になってアップル社から「ipad」が発売されたことによって認知度はさらに高まったことでしょう。本書はそんな「電子書籍」と今までの書籍の在り方や、これからの「本の未来」について記されていました。ところどころに読者にもわかりやすいようにたとえ話(食べログとミシュラン、音楽業界など)が出ていて 読むのには時間こそかかりましたが苦ではなかったです。

現在の若者は活字離れが進んでいる。こうおっしゃる方もいるようですが、本書では全然そんなことはないと述べております。図書館の利用数も見ても明らかに年々増えているし、インターネットの掲示板やケータイ小説など、形は変わるものの今の若者は十分に活字に親しんでいる、とのことです。

言われてみれば私も 自分では活字離れしてるなと 今まで思っていたのに、確かに業務上 毎日パソコンは開いて掲示板などの文章は読む。新聞も毎日読む。ライトノベル(マンガと小説の中間みたいなもの)もたまに読む。果ては、活字が多いマンガ本も読む。(こち亀やミナミの帝王など)こうして考えると 私も活字に十分親しんでいるというのがわかりました。

しかし、今 本の売り上げは落ちている。これほど活字に親しんでいるのになぜ?原因は、「流通構造」にあると本書は述べています。本のせいでもなければ、今の文化のせいでもない。

本というコンテンツを流通させるプラットフォームが、いまの日本では恐ろしいほどに劣化してしまっているから、本は売れなくなってしまっているのです。

なるほど。言われてみればそんな気がします。電子書籍についても 多々書いてありました。キンドルの台頭。アマゾン、アップルの対応。そして、ipad。様々なツールがひしめく、書籍の業界。生き残りをかけているのが伝わりました。電子書籍を読んだことがない私ですら かなりの衝撃を受けました。電子書籍を読んでいる方は もっとすごい衝撃になるに違いない…。そう感じた本でした。

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