結婚披露宴で聴覚に障害のある方向けの情報保障をお手伝いしました
2017年6月24日、知人の結婚披露宴で、聾唖(ろうあ)の方向けに司会のアナウンスやスピーチの内容が分かりやすいよう、言葉を字幕に変換してスクリーンに表示する情報保障のお手伝いをしました。
きっかけは披露宴の数ヶ月前、新婦の方から情報保障の依頼をいただいたところからでした。本来情報保障は専門の技術を持った方が各専門機関にいらっしゃるのですが、今回は空きがなかったということで声をかけていただきました。
今回使った機器はiPhoneが2台(マイクで音声を拾い文字情報に認識させる用)、iPadが2台(iPhoneで拾った文字情報をプロジェクタで表示させる用と表示の確認用)、パソコン(Mac)が1台の計5つ。他にプロジェクタとスクリーンは会場からお借りしました。
言葉などの音声を字幕に変換するアプリはUDトークを使って、iPhoneをつないだマイクから音を拾ってある程度自動で字幕表示するようにしたり、誤変換したところをPCから修正したりしました。ある程度話すことが決まっている内容はあらかじめテキストにしておいて、タイミングを見て随時表示させていくという方法も取り入れました。
本番直前に司会の方にUDトークを試してもらったんですが精度が微妙だったので、直前と合間の時間を使って司会の方におおよそ話す内容を話してもらってそれをテキストに文字起こししました(4500字くらい)。本番中は司会の方が話すタイミングに合わせてテキストを表示させていったので、誤変換はなくスムーズに出せました。
司会の方、事前に話した内容と実際の披露宴で話す内容がほとんど同じで、台本とかなくて空で言ってもらったのにすごかったです。
惜しむらくはたまにシステムの具合なのかネットの回線の具合なのか使い方の問題なのか、字幕に文字が表示されるまでにタイムラグがあったりしたこと。これはちょっとどうしようもなかったんですが、なかなかスクリーンに表示されないのを見ながらやきもきしてました。
完璧という出来ではなかったんですが、司会の方やお手伝いしてくれた人みんなで裏方をがんばりました。
披露宴はとっても良い雰囲気で、仕事しながら幸せな空気を満喫させていただきました。ご結婚おめでとうございました!
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