講座の様子

「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第4期第5回

青森県三沢市で開講中の「障害者・シニアの方へiPadを教える人財育成講座」第4期は昨日第5回を開催しました。

第5回はこの講座で最も難易度が高いと思われる、iOSの音声読み上げ機能「VoiceOver(ボイスオーバー)」の実践がメイン。視覚に障害のある方が音声を頼りにiPadを操作する上で欠かせない機能の使い方について、基本の使い方をじっくり行いました。

VoiceOverの操作方法の中には、便利だけど知っておかないとトラブルにつながりやすい機能もあります。

読み上げオフ(音声読み上げを一時的にオフにする機能)やスクリーンカーテン(画面を暗転させるが操作は行える機能)、音楽や動画の再生停止切り替えなどは、意図せず行ってしまうと「故障?」と勘違いしてしまうこともあるので、丁寧に説明しました。

受講者の中にはご自身のiPadを持ち込まれている方もいて、ホームボタンがない新しいタイプのiPadを使われている方もいます。ホームボタンがなくてもVoiceOverを使うことができるので、ホームボタンのあるなしに応じた使い方も都度説明しました。

受講生さんからは都度質問があり「読み上げの速度をもう少しゆっくりにしたい」などの質問から、資料に予定していなかった操作方法を説明する場面もありました。こうした質問は講座の内容に厚みが出るので嬉しいです。

VoiceOverのジェスチャー(操作方法)で反応が大きかったのは、キャンセルや「戻る」操作を行えるスクラブ。2本指でアルファベットのZを素早く描くことで、操作のキャンセルや前の画面に素早く戻ることができます。「操作の動作がかっこいい!」という声もありました。

アプリでは物体認識アプリのSeeing AIを実践。紙の文字を音声で読み上げたり、写真に写ったものを説明するなど、カメラを活用したアプリには驚かれていたようです。けっこう駆け足でしたが、VoiceOverに関係したさまざまなことを学んでいただけたと思います。

第4期は来週から折り返し。次週は視覚・聴覚障害の専門家講習。毎回自分も聴講するのを楽しみにしている回です。

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