実践するドラッカー[思考編]

”]画像:実践するドラッカー[思考編]成田8回目のレビューになります。今回レビューする本は、「実践するドラッカー[思考編]」になります。

前回の「実践するドラッカー[行動編]」の関連本になります。本書を読んだ感想としましては、一言でいえば「すごかった」の一言につきます。

何がすごかったかと言いますと、読めば読むほどドラッカー氏の考え方が深いんだな、ということです。

20世紀初頭に生まれ、2005年に亡くなってもなお、現在の私たちに問いかけるのはすごいと思います。色々な部分で本質を見抜くドラッカー氏のモノの見方は、とにかく「すごい」の一言に尽きます。

その中でも私がドキッとした、または感動したものをいくつか紹介しますね。これはひょっとしたら皆さんにも当てはまるかもしれません。

【ドキッとしたこと】

  • 組織に働く者の場合、自らの成長は組織のミッションと関わりがある。(中略)仕事のできないことを、設備、資金、人手、時間のせいにしてはならない。それではすべてを世の中のせいににしてしまう。よい仕事ができないのをそれらのせいにすれば、あとは堕落への急坂である。
  • ほとんどの人が下に向かって焦点を合わせる。成果ではなく努力に焦点をあわせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことを気にする。そして何よりも、自らが持つべき権限を気にする。

【感動した、感銘を受けたこと】

  • 自らを成果をあげる存在にできるのは、自らだけである。(中略)したがってまず果たすべき責任は、自らのために最高のものを引き出すことである。人は、自らがもつものでしか仕事はできない。
  • 自己開発とは、スキルを修得するだけではなく、人間として大きくなることである。おまけに、責任に焦点を合わせるとき、人は自らについてより大きな見方をするようになる。うぬぼれやプライドではない。誇りと自信である。一度身につけてしまえば失うことのない何かである。目指すべきは、外なる成長であり、内なる成長である。
  • 真摯さは習得できない。仕事についたときにもっていなければ、あとで身につけることはできない。真摯さはごまかしがきかない。一緒に働けば、特に、部下にはその者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。
  • 人に教えることほど、勉強になることはない。人の成長の助けとなろうとすることほど自らの成長になることはない。

ドキッとしたことを解説しますと、「組織に働く者の場合~」は、今まで私は何かトラブルがあると、「私は悪くない。悪いのは周りであり、環境のせいだ」と決めつけてやまない、一般的に言う自己中心的な人でした。(今現在もそうかもしれませんが…)

しかし前職を辞めてからいろいろ考え、これではいけないと思い少しづつ直している最中にこのドラッカー氏の言葉を読み、正直「なんで見抜いてるんだ」と思いました。2つ目の「ほとんどの人が下に向かって~」に関しても同様です。

何かあれば周りのせいにする。目標は下に。普通に考えても駄目ですよね。今は少しづつではありますが、改善してい(るつもり)る途中であります。

次に、感動したこと・感銘を受けたことを解説しますね。

これは私が今必死にスキルアップに取り組んでるかもしれませんが、ドラッカー氏の「成長」についての分野が非常に多くの感銘を受けました。

これについては著者の佐藤等さんから、あとがきでこんな言葉がありました。

ドラッカーの書いたものはすべて読み、人生と日常の指針とし、仕事の助けとしている人は、世界中に無数いる。しかも、それぞれのドラッカーである。その内容において、人によって、琴線に触れるに触れるところは大きく違う。

確かに、その通りだと思います。みんなひとりひとりのドラッカーを持っているのですね。

この2週間ドラッカー漬けの日々でしたが、とてもいい勉強になりました。これからもいろいろな視野を取り入れて、大きい人間になろうと思います。以上、成田のレビューでした。

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