ノマドライフ【読書レビュー】
スタッフに読書レビューの課題を課した手前、自分も書かないとと思い最近読んだ一冊「ノマドライフ:好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと」についてのレビューをアップします。
著者は「レバレッジシリーズ」でおなじみの本田直之さん。結構前に「レバレッジ・リーディング」を買って読んだことがあります。ビジネス本の読み方の一つとして勉強になったと記憶しています。
本書は最近話題の「ノマド」についてですが、場所を問わず仕事をする「ノマドワーキング」とは言葉が似ていて勘違いするかもしれません。こちらは「ノマドライフ」なので、仕事も含めた生活全般を含む意味合いで述べられています。
「ノマドワーキング」をはてなキーワードで見ると以下のような定義になります。
「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」といったワークスタイル。
満員電車や残業から開放され、自分の時間を増やす豊かな働き方として注目されている。
「ノマド」とは遊牧民のことであり、いつも決まった場所ではなく、カフェや公園、お客さんのオフィスなどでノートパソコン、スマートフォンなどを駆使しネットを介して場所を問わずに仕事を進めること。「サードプレイス」という自宅でもなく、オフィスでもない、第三の自分の居場所で仕事を行う新しいスタイル。
実は本書を買ったのは「ノマドワーキング」について興味があったためで、本書で述べられている「ノマドライフ」は求めていたものと方向性が違うかもと思いながら読みました。が、読んでみれば今の自分にも大いに面白く参考になる点があり、読みやすい分量と文体もあってささっと読み終えることができました。
ちなみに本田さんにとってのノマドライフとは以下のようなものだそうです。
仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2ヵ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。
上の定義に沿って本田さんが考えるノマドライフに必要な各センテンスが短くまとめられていて読みやすいです。
以下箇条書きで気になった点を抜粋してみます。
- 例えば年功序列や成長曲線を描いていた「旧来型のスタンダード」は今後変わり、価値観を変えていかなければならない(これは2022―これから10年、活躍できる人の条件など多方面で述べられていることです)
- ノマドライフは続けていくとライフスタイルそのものがコンテンツになる。
- 場所と時間に縛られないで働くことが、誰にでもできる時代になっている。
- ノマドライフは「誰でもできる」が「今すぐはできない」。
- ベーシックインカム(必要最低限、継続的に入ってくるお金)をキープしながらノマドライフの準備をすることはできる。
- ノマドライフは個として生きるがゆえに他の人とのコラボレーションやアウトソーシングが重要。
- 「副業」ではなくマルチという意味での「複業」を考える。
- 本業をベースに複数の仕事「複業」の種を蒔く。
- 進化したノマドライフは仕事しながら遊び、遊びながら仕事ができるようになる。仕事と趣味の垣根をなくす。
- 「楽しいこと=ライフスタイル系+スキル+マーケット」
- お金の使い方・考え方が重要。ノマドライフは全ての人に適するわけではない。
- アフォーダブル・ロケーション(a:l):住居費や食費などの生活費が低コストの土地。
- ノマドライフに不可欠なのは「自己責任思考」。最後に責任を取るのは自分。
- 「自己ブランド」強化のための「セルフメディア」をもつ。意味のあるものを発信し、自分というメディアを強化する。
本書には上で書いた他にも、ノマドライフを実現するために色々な視点からのトレーニング方法が書かれています。
「ノマドライフ」に対しての憧れは、本書を読めば多少なりとも湧き上がってきます。それについて本田さんは「誰でもできる」と述べられています。ある意味羨ましくも感じる本田さんのノマドライフ。興味のある方は一読してみると面白いと思います。
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