風船が起こすイノベーション
社会問題やビジネスの現場で風船が活用される例が増えつつあります。
「低コストで宙に浮く」というシンプルな機能ですが、活用の仕方によってはイノベーションを起こすきっかけにもなりそうです。
米グーグル、風船でネット接続実験
インターネット検索最大手の米グーグルは14日、直径15メートルの大型風船を利用したネット接続の実験を始めたと発表した。複数の風船を成層圏に浮かべ、ネット接続の中継拠点として使う。同社は米国で光回線の敷設を進めるなどネットの普及に力を入れており、新技術を通信網の整備が進んでいない地域向けに使いたい考えだ。(一部略)
この仕組みにより、現在の第3世代携帯電話と同等かそれ以上の接続速度を実現できるという。グーグルは「プロジェクト・ルーン」と呼ぶ取り組みについて「実験的な要素が強い技術で、実用化には時間がかかる」と説明している。将来的には天災で通信網が損傷した際の代替手段などとして使うことも見込んでいる。(日経新聞より抜粋)
震災の時もインターネットにつながりにくくなったケースが多々ありましたが、この例のように風船で被災地に機器を飛ばすことでカバーする方法は結構良さそうな気がします。陸路の破損も関係なく空路から様々なものを運んだりすることができるので、そのうち進化すれば宅配など身近なものにすら使えるようになるのかもしれませんね。
また、駐車場の空きスペースを把握できる「HEREバルーン」なんかはまさに目からうろこというアイデアです。Youtubeに「S Oil HERE balloon」のタイトルで動画が公開されています。
ガソリンの節約や環境問題に対してとても効果的でかつ面白味もありますね。こういった、そんなにお金をかけなくてもアイデア次第で改善できるものは多々あると思いますし、実際にソーシャルデザインという概念で見た際にこの類の事例は多くなってきています。機械に取って代わられつつある仕事や雇用の環境において、これらの事例はとても参考になると思います。
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