「誰もが使えるWebコンテンツのつくりかた」に出演しました
2015年10月17日(土)、青森市のねぶたの家 ワ・ラッセで開催された「誰もが使えるWebコンテンツのつくりかた」に出演しました。
当日は私と、インフォアクシアの植木真さんの二人で登壇しました。
第一セッションは植木さんの『アクセシビリティを確保する基本の「キ」 ~いつやるの? 今 “スグ” でしょ!~』。
以前仙台で受講した「Webアクセシビリティの学校」の内容をぎゅっと圧縮した濃いセッションで、JIS規格を元にどうやったらアクセシブルなWebページにできるかが分かりやすく紹介されました。
植木さんもセッションの中で仰っているように、Webページをアクセシブルにすることは特別な技術を要するものよりも、ごく当たり前の配慮で実現できるポイントがたくさんあります。基本を抑えてそれをベースに関係者の意識を共有することで、アクセシブルにできるケースはたくさんあるのではと思いました。
第二セッションは私で「見かけに惑わされちゃダメ。実例で考えるアクセシブルにしたいUXデザイン」と題してお話しました。
「基本としてのWebアクセシビリティ」を抑えておくことの重要性と、今回は視覚・聴覚障害の特性をベースに、Webサイトで起こりがちなアクセシブルでないデザイン例を、実際のWebサイトを例に紹介するなどしました。
今回はスライドの投影と実演にiPadを使用したので、VoiceOver(音声読み上げ機能)などiPadのアクセシビリティ機能も使いながらいくつかの例を挙げてみました。例えば音声読み上げでは読みあげられなかったり、読み上げと画面の位置がずれるケースや、画面を拡大して閲覧している時にGoogle Mapなど埋め込み型のコンテンツに入ると、どう操作しても抜け出せなく鳴ってしまうケースなど、実際に起こりえる例をお見せしました。
最後のまとめの前には、色盲の男性が補正グラスで正常な色の見え方を体験した時の様子と、ろう(聴覚障害)の女性が医療技術によって初めて音が聞こえた時の様子の二つの動画を上映しました。
動画の二人は、晴眼者や健聴者が見聞きできなかったものができるようになったわけではなくて、ごく普通の見え方ができたり、ごく普通の音が聞こえるようになっただけなのですが、二人の感動の様子に胸が熱くなったという感想をあとでたくさんいただきました。
ごく普通のことがいかに意味のあることか、それこそがWebアクセシビリティが必要とされていることなんだということをお伝えしたかったので、それが伝わって良かったと思います。
終盤は私と植木さんのトークセッションで、参加された方からの質問にお応えしたほか、私の方ではiPadのズーム機能を紹介して、iPadの画面内を拡大して表示する方法をご紹介するなどしました。
今回は「日本でWebアクセシビリティといえば植木さん」の植木さんとご一緒できて大変光栄でした。またどこかで一緒にセッションできればとても嬉しいです。
当日参加いただいた皆さま、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
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