角田まき子さんのVoiceOverを使った文字入力

「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第3期第6回

青森市で開講中の「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第3期は2022年1月18日、第6回を行いました。

第6回は特別講義。視覚・聴覚障害のある方を講師にお招きし、それぞれの障害に関連した講義をしていただきました。

聴覚障害についての講義

前半は聴覚障害について、青森市ろうあ協会会長の阿保さんからお話をいただきました。

聴覚障害の種類やコミュニケーションの手段、周囲の人が配慮するポイントなどについて、わかりやすくご説明いただきました。

受講者の方から「手話に方言はありますか?」という質問の回答をされた時、例として「マージャン」の手話を教えていただきましたが、青森県内でも津軽や南部など地域によって微妙に手話が異なり、それが面白かったという反応が多かったです。

角田まき子さんのVoiceOverを使った文字入力

後半は視覚障害について角田まき子さんから講義をしていただきました。

iPadに出会ったきっかけやどんなアプリを使って楽しんだかというお話から、動画を見すぎて月の請求金額がとんでもないことになったという失敗談まで話題がもりだくさん。

特筆だったのは、音声読み上げ機能のVoiceOverを使って文字を入力するデモンストレーション。VoiceOverを使っているときの文字入力にはコツがあり、これは画面が見えている晴眼者でも難しい場合があるのですが、まき子さんは手慣れた様子で、しかもフリック入力を使いながらスムーズに文字を入力して漢字変換をしたり、文字の削除などをする様子を見せてくれました。

ここまでスムーズにVoiceOverの文字入力を行うには、相当の練習が必要だったと思います。まき子さん自身も「沢山練習しました」と仰っていましたが、逆に言えば「ご年配の全盲の方でもiPhoneを使ってここまでできるだな!」という素晴らしいロールモデルだと思いました。

阿保さん、まき子さん、素晴らしい講演をありがとうございました。受講者の皆さんにも大きな刺激になったと思います。

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