岩手県で視覚に障害のある方々にiPadの講習会を担当しました

講習会の様子

2015年10月25日(日)、岩手県盛岡市の岩手県立視聴覚障がい者情報センターさんで開催された「みえない・みえにくい人のための機器展」で、視覚に障害のある方々を対象としたiPadの講習会で講師を担当しました。

午前は6人の全盲の方にiPadの基本的な機能や操作方法についてご紹介しました。皆さんiPadは初めて触るという方が多かったです。ご自分のiPadを持参された方も2名いらっしゃいましたが、使い方がよく分からないのであまり使っていなかったというご様子でした。

初めての方が多かったので、2時間の講習はじっくり基本を抑えていただくことにしました。VoiceOver(音声読み上げ機能)も基本のジェスチャーをじっくり練習していただくなど、できるだけ簡単なことを繰り返して身につけていただくようにしました。

アプリなど幅広い内容まではあまりご説明できませんでしたが、Siri(音声認識機能)も試していただいたりなどして、今後iPadを使う機会がある際に参考にしていただけそうなことに重点を置きました。

午後は4人の弱視の方が受講されました。画面に写っているものをなんとか認識できるという方は、iPadの画面を拡大する機能や、拡大鏡のようにiPadのカメラに写したものを大きく表示して見るアプリなどを紹介しました。

お一人、かなり視力の低い方がいらっしゃって画面の拡大機能など色々試してみたのですが、どうやら音声機能を使った方が良いようだという結論に至った方もいらっしゃいました。

マンツーマンで講習をする場合であればすぐにでも音声機能のご照会ができたのですが、この日は複数人に講習をする形式だったので、細かいニーズに対応が難しかったのが唯一心残りでした。

二年前にもこちらのイベントで視覚障害のある方向けにiPadの講習会をさせていただいたことがあり、また声をかけていただいて光栄でした。以前とはまた違った講習の方法や内容を試してみましたが、こうした経験を積める機会をいただけるのもありがたいと思っています。岩手の皆様、ありがとうございました。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。