「聴覚障害のある方にiPadを教える人財育成講座」第6期第4回
弘前市で開講中の「聴覚障害のある方にiPadを教える人財育成講座」第6期は、昨日が終盤の第4回でした。
前半はiPadの使い方を相手に教える実習。今回は受講者さん同士が教え合う形で練習しました。
相手に教えると言うのは手探りの部分もあったかと思いますが、お互いに話をしたり相手の意見を聞いたり、逆に「こんなのはどうですか?」などいろいろな糸口をつかみながら、iPadの機能やアプリを紹介しあっていました。
驚いたのは、楽器を演奏するアプリが紹介されていたことです。しかも健聴者ではなくろう者の受講者さんが特に関心を示されていました。
音がほとんど聞こえないはずなのに、楽器アプリでピアノの鍵盤を表示して、「アマリリス」を上手に弾いていたのを見てびっくりしました。
本人曰く「小さい頃に覚えた記憶をたどって弾いてみた。これ1曲だけど覚えてます」だそうで、耳が聞こえなくても必ずしも楽器等に興味がないわけではない場合もあるということを改めて実感しました。
休憩時間にはろう者の方と健常者の方が筆談のアプリを使って会話をされていました。手話は使えなくても簡単なやりとりであれば筆談で何とかなる場合もあると思います。完璧ではないかもですが、こうした使えそうなアプリでコミニュケーションを図ってみる姿勢が大切だと思いました。
講座が始まる前には時間に余裕を見て早く会場入りするようにしているのですが、手話通訳の方が来る前にろう者の方が来場されてきたときには、手話通訳なしでも何とかやりとりしてみようと挑戦することがあります。
相手の手話を完全に理解できるわけではないこともありますが、何となく意味が取れる時もあって、そういう時は直接コミニュケーションが取れていることに充実感を覚えることがあります。
講座の後半は予備知識と言うことで、視覚や聴覚障害以外のアクセシビリティ機能や、指紋認証機能、Apple Pay、Apple Watchなど、iPad以外の周辺機器や機能について簡単に紹介しました。
iPadで直接使える機能ではないものもありますが、皆さんの関心は高かったのではないかと思っています。Apple PayやApple Watchは普段の生活に身近で便利な部分もあり、使いようによってはかなり良いアイテムだと思うので、よくお勧めしています。
来週がいよいよ最終回なので、ラストも楽しくできればと思っています。
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