「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」青森市での第2期が終了しました

実習の様子

青森市で開催していた「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」第2期が2019年12月17日、無事に終了しました。

実習の様子

講座のラストは視覚に障害のある方をモデルに、受講生の皆さんがiPadの紹介をする実習を行いました。

実習の様子

モデルさんは二人。どちらも全盲の方ですが、お一人はiPhoneを使って2年ほど。もうお一人はPCを使っているもののスマホやタブレットは使ったことがないという方でした。

お二人とも年齢は離れており、またスマホの経験の有無など違いがあるので、同じ全盲の方でもIT機器への理解度やリテラシー、知りたいことなどがそれぞれ異なるため、受講生の皆さんはお二人から話を聞きながらそれぞれに合わせた説明をするようがんばっていました。

話の流れからGoogleレンズの話になり、物体を認識するアプリがないかを試してみたりなどもしていました。昨日試した時点では、Googleレンズはカメラにかざしたものを関連物として画像表示することはできたのですが、その画像を音声で読み上げるところまではいかず。もう一息という印象。

試しにAmazonのアプリで同じように試してみたところ、4回中2回は目の前の缶コーヒーの銘柄を音声で読み上げるところまでできました。

カメラを使った物体認識は距離感に慣れが必要ですが、うまく使えば目の見えない人でも手に取った商品が何なのかを把握できる場合があります。

印象的だったのはモデルのお一人と受講者のお一人との接点。受講者の中に中途失聴の方がいることは前にも書きましたが、モデルの方も中途で視力を失った方でした。

視覚と聴覚、それぞれに障害の部位は異なっても以前は見聞きできていたことが今は困難なこと、障害を克服するために壮絶な数の医療機関を回ったりたらい回しにされたりといったお話をされていました。

お二人や受講生の方からは「iPhoneにして本当によかった」「iPhoneやiPadってやっぱりいいな〜と実感しました」という声が挙がっていました。

「この機器を使わなければいけない」というスタンスで考えてはいませんが、障害のある方やサポートする人たちが実際にiPadやiPhoneを手に取って経験し、「便利だ」「活用できる」という気づきを得てもらえたのであれば、講座に参加してもらった甲斐があったと思っています。

第2期は青森県立保健大学や青森公立大学の学生さんに講座のお手伝いをしていただきました。会場の設営から撤収、受講者の方へのサポートまで幅広く対応してもらって本当に助かりました。ありがとうございました。

受講者の皆さん、全10回の長丁場にご参加ありがとうございました!

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。