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EC市場は低迷中?

目を通しているいくつかの情報で、たまにそれがあるテーマで重なるときがあります。

全く別ソースからの情報なのに、たまたまなのか同じ分野について書かれているとか。今日の場合だとECとか。

あるWeb関係からの情報で「ECプラットフォーム市場の天井が見えた」というものがありました。根拠の一つとして、コロナ禍をきっかけに急進したECサイト構築サービスのShopifyやBASEの株価低迷が示されていて。調べるとたしかに両者とも一時期に比べて2022年に入ってかなり減退していました。ついでにココナラも見たところ同様に2022年からかなり下げています。

2022年7月24日付の日経新聞では「EC消費、2割増も息切れ」と題して、ネット経由の消費は増えているもののEC市場の伸びは一服という、前述の情報と一致する見解を一面トップで取り上げています。

日経の記事によると勢いに陰りが見られることについて、下記のポイントが挙げられています。

  • コロナ特需は一服
  • 日本のEC浸透度の低さ
    ネットを最大限に利用する意識が広がりきらず
    個人消費をけん引する勢いは限定的
  • 今後は実店舗の役割が大きくなり、EC単独ではなくEC+実店舗による相乗効果がポイント
  • スマホ画面の情報だけに頼る「ネット疲れ」への対応が必要
  • 「宅配クライシス」への対策

おなじく今日付の日経MJでは「(竹内謙礼の顧客をキャッチ) 自社サイトは地道な努力で」にて、ヤフーショッピングや楽天など大手ECモールではなく自社サイトでのネット通販事業が売上を伸ばしている記事が掲載されています。

今日触れた情報だけで見ればEC市場やECサービスへの期待が薄れそうですが、問題はそれとは別のところだと思います。

大手ECモールもShopifyやBASEなどのEC構築サービスも自社サイトでのEC構築も、それぞれの利点はあると思います。EC市場が伸び悩んでいることと、今後ECを使うか使わないかを相関関係で考えるのは少し違うと思っていて。それぞれの企業や個人がどういう戦略でもって展開を考えるか、それに対してどの方法が適しているかという基本を抑えたうえでどのサービスを活用するかを検討するというベーシックな問いを大切にするべきなんじゃないかなと思った次第です。

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