iPhoneを手に操作する様子

視覚障害のある方々へiPhoneの講習

2024年8月16日、視覚障害のある方々へiPhoneの講習を担当しました。

知り合いのKさん(全盲)から相談をいただき、Kさんの知人のOさん(全盲)がiPhoneの使いかたを知りたいとのことで伺ってきました。今回はOさんに主だった説明をしつつ、KさんにもiPhoneを体験していただきました。

Oさんはつい先日iPhone SE(第3世代)を購入され、自分でYoutubeの動画などを参考に、iPhoneの音声読み上げ機能「VoiceOver」の基本的な使いかたは覚えていらっしゃったのでビックリしました。

Oさんからまず相談されたのは、パスワードの二段階認証などでメッセージアプリに届くセキュリティコードを確認する方法。メッセージアプリの画面構成をひとつずつ確認・説明しながら、メッセージの本文を開き、セキュリティコードを確認する手順をご説明していきました。

セキュリティコードを確認する具体的な方法として、最初はコードを一文字ずつ読み上げる方法がないか質問を受けました。

個人的に今回の場合は音声読み上げのスピードを落として聞き取りやすくするのが良いと思ったので、ローターから音声読み上げのスピードを変更する手順を試してもらいました。ローターの操作(二本指で画面上のダイヤルを回す感じ)は最初なかなか難しそうでしたが、少しずつ慣れてきて読み上げスピードを遅くすることができ、セキュリティコードも確認できるようになったようでした。

その他には、不在着信を確認する手順や電話をかけ直す手順、電話に出たり切ったりするジェスチャーをご説明したりなど。KさんにはSiriを使って天気や近くのお店の情報などをかんたんに確認する使いかたなどを試してもらいました。

休憩を挟んで雑談をしつつ時間的にはここらへんで終わりだったのですが、話の流れから新紙幣を読み取り音声で教えてくれるアプリや、撮影した写真に写ったものを詳細に教えてくれるアプリなどを紹介し、アプリのインストールも行いました。

当事者の方へマンツーマンに近い形で講習をするのは、去年の福祉展を除くとかなり久しぶりでしたが、良い感じで質問や案内をできたのではと思います。8月末からスタートする「視覚障がい者等を対象としたデジタル技術利活用講座」へ向けての良い練習にもなりましたし、9月1日には福祉展もあるので、個人的にも良い経験を詰めました。何より楽しくできたのがよかったです。

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