知らないと恥をかく世界の大問題3【読書レビュー】

安藤です。池上彰さんが書かれた本です。テレビを見なくなったので知らなかったのですが2011年からレギュラー番組を降板されたそうで、そのおかげで世界を飛び回ることができたそうです。そこで見てきた現地の様子をふまえて、的確な分析と分かりやすい文章で今世界で起きている大問題を紹介しています。

本書を読んで教えられたことは、諸外国で起きている問題の背景に、先進国の利害が絡んでいるということです。例えばソマリアの海賊は、アメリカがエチオピアを包囲するためにソマリアに武器を流す→内戦が激化して無政府状態に→それをいいことに諸国が魚を乱獲→国民が職を失いやむなく海賊へ、という流れがあるのです。そういった事情を知らなければ、海賊行為なんて野蛮でとんでもない奴らだとしか思いませんでした。他にも、中東の独裁国家で次々と民主化運動が起きましたが、それまで独裁国家が続いていた理由は欧米にとってそのほうが都合がよかったからだとか、イスラエルとパレスチナの紛争はイギリスが原因だったとか。テレビでは現在の状況しか見えて来ないので、そういった事情をふまえてみると世界情勢をより深く知ることができると思います。

また、中東ではトルコ、東南アジアではミャンマーが今世界の注目を集めているそうです。トルコは中東諸国からの信頼が厚く、ヨーロッパ的なビジネスのノウハウも持っていて今後の発展が期待されています。そしてミャンマーは天然資源が豊富で、民主化に向けて動き始めたことで各国が良い関係を築こうとしているそうです。そして嬉しいことにどちらの国も親日国家です。あまり知らされないことですが、このような話を聞くと以外と日本を好きな国が多いのだなと実感します。やっぱりそれは素直に嬉しいことです。

本書では日本が抱えている問題についても書かれています。消費税や年金問題、エネルギー問題など簡単に解決できないとは思いますが、本書をきっかけにひとりひとりが考えるようになれば、この閉塞した状況が少しは変わるかもという気がしました。

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