「第10回ユビキタスフェア2013 in あおもり」でiPadのアクセシビリティ機能について講演
2013年10月31日(木)、「第10回ICTユビキタスフェア2013 in あおもり」の中のICTセミナーで、視覚・聴覚障害者のiPad利活用などについて講演させて頂きました。
去年に引き続いて今年は「視覚・聴覚障害者に便利なiPadのアクセシビリティ機能」と題してお話させていただきました。去年は主に視覚障害者の方がiPadを操作するための内容でしたが、今回はそれに加えて聴覚障害者の方向けの内容もいくつかご紹介しました。また上の写真左下では手話通訳者の方にも同席いただき、聴覚障害者の方々への通訳を行って頂きました。
講演の中では実際にiPadのアクセシビリティ機能を実演して、音声でiPadの画面を読み上げてみたり画面を拡大したりなど、できるだけ実際の使用方法が分かるようにご説明したつもりです。
講演の最後では「まとめ」ということで以下のポイントをご紹介しました。
- IT機器は障害者でも使うことができるように進化し続けている
- アクセシビリティ機能には障害者だけでなく健常者や高齢者も便利に使える機能がある
- アクセシビリティには多様性がある(視覚・聴覚・四肢・精神系等)
- IT機器の使いやすさには作り手の配慮も影響する
- ツールと知識で改善できることはたくさんある
- 障害を持っている人に直接会い、話を聞き、触れ合う体験をすることが大切
- 健常者は明日の高齢者であり障害者
- 障害への貢献こそICTが役立てられるはず
上記は私がこれまで視覚・聴覚障害者の方々にご協力いただきながらiPadの講習会や県の事業を行ってきた中で感じてきたことの、現時点での総括に近いものです。総括というには項目がたくさんありますが、いずれもとても大切なことだと思っていますし、普段障害者の方と接触がない健常者では気づきにくいことも含めています。上の項目についてあらゆる方に気にかけて頂ければと思っています。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。