視覚障害者の方へiPadの使い方を講習しました

講習の様子

2014年4月23日、五所川原で視覚障害者の方にiPadの講習を行いました。

今回は知り合いの視能訓練士の方から、iPadに興味のある視覚障害者さんがいるとのことで紹介頂きました。これまで青森では青森市で講習をしていたのですが、今回はとなり町の五所川原ということで初めて近場での講習になりました(実際のところ講習というほどかしこまった感じではないですけども)。

今回の視覚障害者の方は視野が結構狭いものの、視力はある程度活かせるという症状だったので、最初にどのくらいの範囲でiPadの画面が視認できるかを確認していきました。普段パソコンは使われるとのことで、Safariを起動してホームページを閲覧していき、音声読み上げも使えそうだったのでVoiceOverを起動して簡単な操作方法を説明しました。目で文字を追いつつ音声でも読み上げができるというのが便利なようでした。

今回はiPadとiPad mini、iPhoneと大きさが異なる3タイプを用意してみたので、どの大きさが良いか比べてもらったところ、iPad miniが良さそうな反応でした。視覚障害者の方は障害の度合いやタイプが様々なので、一概に大きければ良いというものでもないです。iPadのように大きな画面だと、視野が狭い方の場合はかえって画面内を探す範囲が広くなるため、miniのように小さい画面を好まれる方もいらっしゃいます。

今回はSafariのほかKindle(電子書籍)やマネーリーダー(お札判別)、TapTapSee(撮影したものを説明)、Siri(音声入力機能)など色々なアプリを紹介しました。お札判別アプリは特に反応が良かったように思います。また、外付けキーボードやRivoなどの外部機器もご紹介しました。終わる頃には「iPad mini買ってしまうかもしれません」とおっしゃっていたので、良いご紹介ができたのではないかなと思います。iPadを売ることが目的ではないですが、便利そうと思える機器を紹介できたことは有意義だったと思います。

今年度も機会を見つけて障害者の方向けにiPadの使い方を講習していきたいと思いますので、興味のある方がいらっしゃいましたらお声がけください。

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